欧州

2026.09.26 07:00

先導するドローンに追従して後続機が連続攻撃、「リーダー・フォロワー」方式をウクライナが導入か

ウクライナのFPV攻撃ドローンがロシア軍の2S43マルバ自走榴弾砲に向かっていく様子を、後続する別のFPVドローンが撮影した画像。Xで2026年9月3日ごろに共有された動画から

ウクライナのFPV攻撃ドローンがロシア軍の2S43マルバ自走榴弾砲に向かっていく様子を、後続する別のFPVドローンが撮影した画像。Xで2026年9月3日ごろに共有された動画から

新たな動画から、ウクライナがFPV(一人称視点)攻撃ドローンの威力を高めるため、AI(人工知能)を活用した新しいタイプの誘導方式を使い始めた可能性が浮上している。「リーダー・フォロワー(先導・追従)」と呼ばれる方式で、1人の操縦士が複数のドローンを目標に誘導し、同じ箇所に立て続けに命中させることができる。

ウクライナはドローンを大量に生産しており、2026年は年間700万機という途方もない数を目標に掲げている。一方でドローン操縦士の数には限りがあるため、ドローンを迅速に目標に投入していくことは課題になり得る。リーダー・フォロワー方式はその解決策のひとつになるものだ。操縦士はFPVドローンを1機ずつ送り込む単発攻撃ではなく、ガトリング砲の連射さながらに、複数機を短い間隔で次々に飛来させる連続攻撃で目標をたたける。

先導・追従ドローンによる連続攻撃の映像

ソーシャルメディアで9月2日に共有された動画には、ウクライナ東部ドネツク州のポクロウシク方面で、FPVドローン3機がロシア兵1人を襲撃する様子が映っている。よく見ると、画面左側から2機が目標に接近していたところに、右側から1機が高速で突っ込んできて、先に攻撃している。興味深いのは、左側から接近していたドローンの2機目が、前を飛ぶドローンとまったく同じ経路を、同じ高度と速度でたどっているように見えることだ。1機目の6mほど後方を飛んでいたようだ。

9月3日に共有された別の動画には、ウクライナ陸軍第22独立機械化旅団のFPVドローンが、ウクライナとの国境近くのロシア西部ベルゴロド州内で、ロシア軍の火砲を撃破した様子がまとめられている。攻撃されたのは、全長13m、全幅3m弱の8輪駆動トラックに榴弾砲を搭載した2S43マルバ自走榴弾砲だった。動画にはFPVドローン7機が順にマルバを攻撃する様子が映っており、最後は、炎上して煙を上げる残骸の周囲を8機目が旋回しながら撮影した映像で締めくくられている。

興味深いのは、ドローンが短い間隔で次々と命中していく最初の数機の攻撃だ。とくに0:06~0:07あたりでは、1機のFPVドローンが、すぐ前を飛ぶドローンを追うように飛行しているのが確認できる。そのあとは、各ドローンが個々に、ゆっくりと目標へ接近しており、なかには人間が歩くほどの低速で向かっているものもある。ドローン操縦士たちは弾薬格納部や運転室の位置を見定め、しまいには車両を完全に破壊している。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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