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2026.10.17 14:00

メタのAI「Muse」、6分で約11万円分のアマゾン用クレジットを発見──料金交渉から返金まで代行

HAYAVISTA - stock.adobe.com

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個人向けAIエージェントを使い、長年忘れていたお金を見つけたり、保険料や通信料金を交渉したりする人が増えている。メタの「Muse」などは、返金請求や不要な定額サービスの解約まで利用者に代わって進める。手間のかかる作業を任せられる便利さが注目されるが、AIによる電話対応の実態や金融情報の取り扱いには不透明な部分も残る。

州政府に保管されていた未請求の金銭を、AIが6分で発見

2026年9月上旬、米カリフォルニア州カーメル在住の元テクノロジー企業幹部エリック・アレンは、メタ(Meta)が米国時間2026年9月8日に公開した個人向けAIエージェント「Muse(ミューズ)」を使った。州政府のデータベースを調べ、受け取る権利がありながら長年忘れていた金銭を探すためだ。Museは米国とカナダで提供されているが、日本での提供時期は未定とされている。

6分後、Museは3年以上前に州へ引き渡されていた、アマゾンでの買い物に使える約730ドル(約11万5000円)分の残高を発見した。さらに、携帯電話の契約先を旧スプリントから別会社へ変更した際の272ドル(約4万3000円)の返金と、ヤフーのメールに残っていた未使用のギフトカードも見つけた。

家族の口座残高から自動車整備の見積もりまで、AIが代わりに調査

アレンは、AIエージェントを「Marti(マーティ)」と名付け、妻についても同じ調査をさせた。すると、閉鎖した銀行口座の残高や健康保険の請求に関する金銭、集団訴訟の和解で受け取れる可能性がある金銭など、さらに約800ドル(約12万6000円)が見つかった。アレンはMartiに、複数の自動車修理工場へ電話してレンジローバーの整備見積もりを集めさせる設定もした。自分で行えば何時間もかかる作業だという。通信会社ベライゾンの割引情報を定期的に調べ、買いたい靴の価格を監視するようにも設定した。

アレンによれば、節約できた金額が自身の家計に及ぼす影響は大きくない。ただ、時間のかかる雑務は優先順位が低く、AIがなければ手を付けなかったはずだ。「生活をより良くするため、小さな節約を少しずつ積み重ねていくのだ」と語った。

メタのMuseはなぜ人気なのか? ダウンロードは660万回を超えた

9月8日に公開されたMuseは、急速に人気を集めた。同月18日にはアップルの米国App StoreでChatGPTを抜き、アプリランキングの首位に立った。10月6日に報じられたシティグループの集計によると、累計ダウンロード数は660万回を超えた。メタの株価は9月25日時点で、Museの公開後に27%上昇していた。マーク・ザッカーバーグの純資産は1日で250億ドル(約3兆9500億円)以上増えたとフォーブスは報じた。

質問への回答だけでなく、予約・注文・料金交渉も最後まで実行

Museの特徴は、ChatGPTのように質問へ答えるだけでなく、利用者に代わってオンライン上の一連の作業を最後まで進められることだ。航空券の手配、食料品の注文、レストランの予約なども実行できる。

公開当初の利用例で特に目立ったのは、家計にかかわる手続きだ。Museに加え、「Instinct(インスティンクト)」や「Town(タウン)」といった個人向けAIエージェントを使い、受け取り損ねたお金を回収したり、日々の支出を減らしたりする人が増えている。インターネット料金の値下げ交渉、顧客窓口への返金請求、使っていない定額サービスの解約などを任せている。

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