子供の頃、学校生活のなかで最も待ち遠しかったのは「休み時間」だったのではないだろうか。ベルが鳴ると同時に教室を飛び出し、校庭で走り回ったり、友達と他愛のない話をしたりした。そこには何の計画も、生産性の目標もない。ただ純粋に遊ぶだけの時間だった。
しかし、大人になった私たちはどうだろう。カレンダーは会議やタスクで埋め尽くされ、一息つく時間さえ「無駄」だと感じてしまう。常に生産的でなければならないというプレッシャーに追われている。だが、それこそが創造性を枯渇させ、バーンアウト(燃え尽き症候群)を引き起こす原因なのだ。大人にこそ、かつての「休み時間」が必要だ。
脳をリフレッシュさせる「計画のない時間」
心理学や脳科学の研究によれば、脳が最も活発に問題解決や創造的な思考を行うのは、実は何もしないでぼんやりしている時だ。常に何かに集中している状態から離れて脳を休ませることで、脳のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が活性化する。すると、日常の点と点がつながり、新しいアイデアが生まれやすくなる。
大人にとっての「休み時間」の取り入れ方
では、忙しい日々のなかで、どのようにして「休み時間」を取り入れればよいのだろうか。以下の方法を試してみてほしい。
1. 「生産性」の呪縛を解く
何か有益なことをしなければならないという考えを捨てることだ。目的を持たずに、ただ楽しむためだけの時間を作る。
2. 15分間の「完全に自由な時間」を予定に組み込む
1日のうち15分だけでいい。スマートフォンの通知を切り、誰の要求にも応じなくてよい時間を確保する。
3. 遊び心を持つ
パズルを解く、絵を描く、あるいはただ散歩をするなど、かつて好きだった活動に没頭してみる。これにより、脳の異なる領域が刺激され、ストレスが軽減される。
おわりに
「休み時間」は怠惰の証明ではない。むしろ、持続可能で創造的なプロフェッショナルであり続けるための投資なのだ。スケジュールに「何もしない時間」を組み込み、かつての子供のように、その時間を心待ちにしよう。



