アート

2026.09.26 10:15

AIがなんでもつくる時代に、アートフェスへ行くべき理由

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ぴあ総研によれば、国内の音楽フェスティバルは2025年に動員371万人、市場規模465億円で、3年続けて過去最高を更新した。配信でなんでも見られるなか、会場へ足を運ぶ人が増えている。メルカリを開くかわりにフリーマーケットへ出かける若い世代も増えているという。

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2026年の秋、東京・天王洲の倉庫では観客が声を合わせて一つの嵐になる。5周年を迎えるアートフェスティバルが用意した数あるプログラムのなかで、筆者の目に止まったのは、身体表現を軸にした展覧会だった。


開幕を約1カ月後に控えた8月末、主催者はメディア向けの説明会を開催した。これまでは、イベント初日に記者発表を行なっていたが、今年から切り替えたという。「なぜこのアーティストなのか、なぜこの企業と組むのか。当日の発表だけでは説明しきれなくなった」。実行委員長の加藤信介はそう切り出した。

5回目となるMEET YOUR ART FESTIVAL 2026(MYAF)は、10月9日から12日までの4日間、東京・天王洲運河一帯で開かれる。エイベックス・クリエイター・エージェンシーが20年12月にアート専門の動画メディアとして始め、22年からフェスティバルを開催してきた。昨年は無料エリアを含めて150組以上のアーティストが参加し、5万人超が来場した。

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アートを軸にジャンルを超え、展覧会、アートフェア、ライブ、マーケットを街ごと使って展開するMYAFは、2年目からは東京都が共催に加わっている。今年の目標は4日間で6万人。「同じように数日間のアートイベントで、アジアで最大なのは8万人規模。どこかのタイミングで超えたい」と加藤は言う。

10月9日には、小室哲哉 × 布施琳太郎、オカモトレイジ (OKAMOTO'S)、ZEN-LA-ROCK a.k.a. COMBINATE FUTUREがパフォーマンスを行う
10月9日には、小室哲哉 × 布施琳太郎、オカモトレイジ (OKAMOTO'S)、ZEN-LA-ROCK a.k.a. COMBINATE FUTUREがパフォーマンスを行う

今年の顔ぶれも幅広い。アーティスト主体型のフェア「MEET YOUR ARTISTS」には、1950年代にフォトコラージュを切り開いた岡上淑子から、京都・東福寺光明院に住み込んで襖絵32面を描いた丹羽優太まで40組超が並ぶ。

もう一つのフェア「CO-CROSSOVER」は、今年から企画型に刷新され、オノ・ヨーコの未発表シリーズ38点の展示販売を含む15企画を展開する。

初日の夜は、小室哲哉と布施琳太郎のライブ・インスタレーションで幕を開ける。布施は実写映像をAIで気候変動後の東京へと上書きし、熱帯夜や豪雨の都市を立ち上げるという。

オノ・ヨーコ《見えない花》 (C)Yoko Ono
オノ・ヨーコ《見えない花》 (C)Yoko Ono

その場にいた、という価値

筆者が個人的に強く興味をひかれたのが、森山未來がアーティスティック・ディレクターを務める展覧会「REFLUX たちのぼる兆し」だ。

REFLUXは逆流や環流を意味する。加速し続ける時代のなかで現れる揺り戻しや反応に目を向け、出来事として現れる前の微かな変化、その兆しを読み取る。出展アーティストは、磯村暖、evala、津田道子、手塚治虫、山内祥太ら7組。

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文=青山鼓

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