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テクノロジー

2026.10.26 10:30

米国ヒューマノイド業界で勝ち残るのは3社、ロボット特化ファンドCEOが選ぶ有望企業

(C)Tesla

(C)Tesla

アンドルー・カンは、未上場のロボット企業への投資を手掛けるナスダック上場ファンド「ロボストラテジー(RoboStrategy)」のCEOだ。カンに、「米国のヒューマノイド・ロボットのスタートアップにおいて、製品の実用化にこぎ着けられるのはどこか」と尋ねると、返ってきた答えはわずか3社だった。

「オプティマスを開発するテスラ、Figure AI、そしてApptronikだ」と、カンはポッドキャスト番組「ヒューマノイド・デイリー」で語った。「この3社について我々は確信を抱いている。身の回りの物を操作し、物理世界を理解できる実用的なヒューマノイドを市場に投入し、将来的に巨大企業へと成長していくだろう」。

筆者の集計では、米国にはヒューマノイド・ロボットを製造する企業のほか、必要な部品やソフトウェア、AIを供給する企業、あるいは関連事業を手掛ける企業が112社ある。カンは、中国でも100社以上のスタートアップを追っているが、現時点では欧州のスタートアップには目を向けていないという。彼は、名前を挙げなかった企業が失敗するとは限らないと付け加え、この分野には他にも有力な競合企業があると指摘した。

しかし、彼は勝ち残る企業が何十社も存在するとは考えていない。「その理由は、これが世界で最も難しい技術的課題の一つだからだ」とカンは語る。

それにしてもリストはなぜこれほど短いのか。資金や調達額が課題なのではない。問題は専門技術を持つ人材が極めて少ないことにある。

「ロボット学習、ロボット行動制御、コンピュータビジョン、ハンド設計、バッテリー技術、フリート管理システムの専門家が必要になる」と、自身がスタートアップのCEOであるかのようにカンは語る。「これらの領域で真に優秀と言える人材は世界に数百人しかいない。そうした人材を集め、数十億ドル規模の資金を調達するというのは、容易なことではない」。

ソフトウェアは規模を拡大でき、資金も調達できる。しかし、世界最高峰のロボティクス・エンジニアやフィジカルAIの専門家は、簡単に増やすことができないのだ。

カンが挙げた企業の中で、筆者自身がそれほど期待を寄せていないのはテスラだ。同社がこれまで公開してきた成果は、FigureやApptronikに遠く及ばず、Agility Roboticsの「Digit」や1Xの「NEO」にも劣る。テスラには自動車事業で培ったモーターやアクチュエータ、バッテリーのノウハウがあり、資本力も計算リソースも十分にある。それでも、オプティマスが他の米国企業と同じレベルで動作する姿は、まだ見ることができていない。

では、カンが楽観視する根拠は何なのか。 

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編集=朝香実

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