不労所得を得る方法は数多くあるが、配当株への投資は最も単純で信頼性の高い手法の1つだ。始めるために多額の資金も専門知識も必要ない。必要なのは常識、規律、忍耐だ。常識と規律が慎重な投資判断を支え、忍耐強く投資を続けることが、複利効果による利益を積み上げる助けになる。
私の運用資産でも配当株が大きな比重を占め、資金運用の柔軟性と経済的な安心をもたらしている。自ら配当投資を実践し、その効果を信じていることが、フォーブスで配当投資について好んで執筆する理由の1つだ。
配当株を選ぶ際に確認する5つの指標
配当株候補を評価するときに重視する指標は、投資目的によって変わる。最大限の収入を求めるなら、配当利回りが最優先になる。多くの投資家は、利回りと安定性を両立する銘柄を最良の配当株とみる。さらに踏み込み、インフレに負けず長期にわたって安定した収入を得ることまで目指すなら、次の5指標が重要になる。
配当利回り:株価に対する配当収入の割合を示す。十分な水準が望ましいが、持続できないほど高い利回りは避けたい
増配率:定期的に配当が増えれば、時間の経過とともにインフレで目減りする購買力を保ちやすい
配当性向:純利益のうち配当に回す割合で、配当の持続可能性を示す。純利益で配当を無理なく賄えるため、低い方が望ましい。ただし、米国の不動産投資信託(REIT)は課税所得の90%以上を株主に分配することが求められるため、一般企業ほど配当性向を比較材料にしにくい
フリーキャッシュフローの伸び率:フリーキャッシュフローとは、企業が事業で得た現金から設備投資などを差し引いた後に残る、自由に使える資金だ。配当の支払いにはこの資金が使われるため、フリーキャッシュフローの増加は増配を支える
負債資本倍率:事業資金を負債と自己資本でどのように賄っているかを示す。負債が多いほど財務の柔軟性が下がり、利払いも増える。利払いと配当はどちらも現金を使うため、負債の多さは配当に回せる資金を圧迫する
私はこの5指標を使い、信頼できる配当銘柄を次の条件で抽出した。
配当利回り:3~5%
過去5年間の増配率:5%以上
配当性向:70%未満
過去5年間のフリーキャッシュフロー伸び率:5%以上
負債資本倍率:0.75未満
投資先の選択肢をさらに広げるなら、現在買うべき優良株や割安株も参考になる。
条件を満たした配当株8銘柄
5つの条件に該当した米国上場株は約12銘柄あり、上位8銘柄は次の通りだ。
表のデータ出所は、株式データを提供するStockAnalysis.comだ。



