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2026.09.23 21:29

ミシガン大学、音波でがんを破壊する世界初の研究センターを設立

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ミシガン大学は、超音波を用いたがん治療に特化した世界初のセンターを開設した。新設されたミシガン大学ヒストトリプシー・センターは、2002年に同大学の研究者らが開発した非侵襲的技術「ヒストトリプシー」の研究と応用を拡大していく。

ヒストトリプシーでは、ロボットが体外から超音波を照射し、標的となる腫瘍の内部に微小な泡(マイクロバブル)を発生させる。このマイクロバブルが膨張と収縮を繰り返すことで、腫瘍細胞の構造が破壊され、体内に自然吸収される液状の残骸へと変わる。放射線治療、外科手術、化学療法を用いることなく腫瘍を破壊でき、患者への副作用もごくわずかだ。

米食品医薬品局(FDA)は2023年10月、肝臓腫瘍に対するヒストトリプシー治療を承認し、すでに数千人の患者がこの技術で治療を受けている。腎臓および前立腺の腫瘍に対する非侵襲的治療の臨床試験も進行中である。

同大学のプレスリリースによると、センター設立のための資金1000万ドル(約15億7000万円)は、HistoSonics(ヒストトリプシーを開発したミシガン大学のエンジニアが設立したスタートアップ)、ミシガン大学工学部、そして複数の個人寄付者によって拠出された。HistoSonicsは最近37億5000万ドル(約5890億円)と評価されており、現在約500人の従業員を擁し、アナーバーに事業拠点、ミネソタ州に本社を構えている。

「ミシガンは、最も優秀な頭脳が結集し、社会が直面する最も重大な課題に取り組むときに真価を発揮する」と、ミシガン大学のドメニコ・グラッソ学長はプレスリリースで述べた。「その姿を今日、ヒストトリプシー・センターで目にしている。数十年後には、ヒストトリプシーが、ミシガン大学のポリオやインフルエンザワクチンへの歴史的な貢献、そして人命を守り改善するという本学のコミットメントを体現してきた数々の発見と並び称されるようになると信じている」

新センターは当初、次の3つの構成要素に重点を置く。

  • 甲状腺、膵臓、乳房、前立腺、脳、皮膚、肉腫など、さまざまな種類のがんの治療法としてのヒストトリプシーの基礎研究および臨床研究に焦点を当てるがんプログラム。
  • 脳疾患に対する非侵襲的治療法としてのヒストトリプシーの開発を進める神経プログラム。
  • ヒストトリプシーの科学者、エンジニア、臨床医をさらに育成する教育プログラム。大学院生およびポスドク向けのプログラムを含む。

センターの第2段階では、新たな治療適応の探索と追加の臨床試験の推進に向けた臨床医の教育に注力する。センターは外部機関との協力を推進する意向であり、外部の研究者がアナーバーを訪れ、センターの機器を用いて研究できるようにする。あるいは、ミシガン大学の機器と専門家からなるヒストトリプシー「移動システム」が、無償で全米各地に赴き、技術の普及を支援する。

「今後5年間で、ヒストトリプシー・センターは私たちの研究室から拡大し、全米の数千人の研究者を支援し、同時に最大100件のプロジェクトを実施し、100本を超える共著論文を発表し、年間50件の特許を出願するようになると考えている」と、ヒストトリプシーの共同発明者であり、生物医学工学のリー・カシン教授であるジェン・シュー氏は語った。さらに「今後5年以内に、新たな疾患に対して3〜5件のFDA承認を得て、数十万人の患者を治療できるようになると期待している」と付け加えた。

「ミシガン大学における新センターの開設は、この画期的な科学の進化における胸躍る次章を意味する」と、HistoSonicsの社長兼CEOのマイク・ブルー氏は述べた。「センターは、この技術のさらなる進化に重要な役割を果たし、多くの重大な疾患における標準治療を根本的に変える可能性を秘めた新たな応用の探索を可能にし、最終的には世界中の患者のためにヒストトリプシーの潜在能力を最大限に引き出すことになるだろう」

forbes.com 原文

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