経営・戦略

2026.09.23 11:02

AI検索時代、消費者の情報収集は激変 あなたのビジネスは対応できているか

stock.adobe.com

stock.adobe.com

デジタル分野をカバーするオンラインメディアのTechCrunchによると、現在、Googleの検索クエリの約43%が「AIによる概要(AI Overviews)」によって回答されている。これは、人々がオンラインで情報を収集する方法において、大幅かつ急速な変化が起きていることを示している。わずか1年前には、AIによる概要が表示されたクエリはわずか15%にすぎなかった。

時代は変化しており、しかもその変化は急速だ。

今日、企業のリーダーは、自社のビジネスやブランドに関連する検索が、キーワードなどのコントロールしやすい要素に基づいてランク付けされたSEO主導のリンクに見込み客を導いてくれる、と決めつけることはもはやできない。そうではなく、Googleのユーザーなら誰もが気づいているように、検索は往々にして、オーガニック検索結果よりも前に表示されるAI生成の要約で完結し、ユーザーが複数のウェブサイトを精査する必要性を減らしている。このAIによる要約は、アーンドメディア、オンラインレビュー、Redditでの議論、ポッドキャストなどから収集されたコンテンツを統合する複雑なアルゴリズムによって作成されている。

これは、購買決定のあり方を変えつつある新たな信頼経済と関連している。消費者は、認識される信頼性、信憑性、透明性を重視しており、AIモデルが提示する要約をもたらすオンライン検索に基づいて意思決定を行うことが多くなっている。

私のPRエージェンシーが支援しているリーダーの多くは、SEOこそが自社のオンライン上での運命を左右する最大の要因であるという考えに慣れ親しんでいる。しかし彼らは、AIが検索エンジンの状況をいかに急速に変えつつあるかを認識し始めている。実のところ、企業の評判は、見込み客がウェブサイトやソーシャルメディアのチャネルを訪れるはるか前に形成されていることが多い。だからこそ、従来のマーケティングやSEO最適化の枠を超えた、スマートで未来志向のコミュニケーション戦略を構築することが必要になる。

だが、絶えず変化するハイテク世界の他の一面と同様に、日々の事業運営に追われるリーダーにとって、この変化は気が遠くなるものに感じられるかもしれない。だからこそ、この新たな環境で競合優位性を築くために、専門的な知見やサポートを求めることが不可欠なのだ。

それには、GEO(生成エンジン最適化)やAEO(回答エンジン最適化)の可視性診断監査の実施も含まれる。この比較的新しいデジタルツールは、SEO監査の次世代版であり、単にブランドの検索順位を算出するはるか先を行くものだ。従来の検索結果とAI搭載の検索結果の双方における、ブランドの総合的な可視性を評価する。GEO/AEO監査では、以下のような問いへの答えを探る。

• Google、ChatGPT、Copilot、GeminiなどのAIによる概要で、自社のブランドはどの程度言及されているか。人々が最も頻繁に質問する場所で、自社が適切に表現されているか。

• そもそも、自社はどのように説明されているか。推奨されているのか、悪い評価を受けているのか、あるいは完全に無視されているのか。

• 自社のウェブサイトやその他のコンテンツは、AIモデルがアクセスできる状態になっているか。なっていない場合、どのような改善が必要か。

• 提供しているコンテンツは、ユーザーが最も頻繁に問いかける疑問に答える形で構築されているか。

重要なのは、こうした本質的な問いへの答えを得た後、企業が適切かつタイムリーに対応することだ。これには、可視性の低さや評判上の懸念、情報の不正確さへの対処などが含まれる。ここでPRチームの出番となり、メディアアプローチとコンテンツ戦略の整合性を担保する。また、ブランディングやカスタマーサービス、サプライチェーンなどに関連する課題の解決に取り組むことも、極めて重要な対応策となる。

もちろん、オンライン上の可視性やパフォーマンスについて貴重なインサイトを提供し続けるSEO監査も、依然として重要だ。私はGEO/AEOをSEOに隣接するものと捉えている。どちらも重要であり、それぞれ異なるレンズを通して見ているにすぎない。

私のエージェンシーでは、GEO/AEO監査のベータテストを社内で開始した。私たちはこれを、戦略的パートナーシップの自然な拡張だと考えている。メディア露出の獲得を目指すだけでなく、人々が情報を集め意思決定を行う場において、クライアントが正確に表現され、かつ確実に表示されるようにするための取り組みだ。

GEO/AEO監査は、こうした全体像を把握するための最善の方法である。なぜなら、最新の診断テストと戦略的分析に基づき、深掘りした調査を行うからだ。さらに、企業自身に関する貴重なデータを明らかにするだけでなく、特定のカテゴリーや業界、競合他社に関する質問に対して、AI回答エンジンがどのように応答しているかまで探ることができる。

総じて言えば、その目的は単に企業がAI生成の回答に表示されるかどうかを確かめることではない。自社がどのように位置づけられているか、世間での「語られ方(ナラティブ)」に不完全な部分や矛盾、誤りがないか、あるいは対処すべき課題が潜んでいないかを理解することにある。

この貴重なデータを武器にすることで、企業はテクノロジーを取り巻く環境が急ピッチで進化し続けるなかでも、自社の現状を冷静に見つめ直し、将来の成功に向けて有利なポジションを築くことができる。PRチーム、そして戦略的パートナーとして、私たちはこのツールに大きな可能性を感じており、分析結果をメディア露出(アーンドメディア)や、中長期的な可視性の強化へとつなげていけると考えている。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事