北米

2026.09.23 09:00

トランプが国連でキューバを「完全に破綻した国家」と非難、同国代表団は退席

Selcuk Acar/Anadolu via Getty Images

Selcuk Acar/Anadolu via Getty Images

ドナルド・トランプ大統領は米国時間9月22日、国連総会での演説でキューバを「完全に破綻した国家」と呼び、同国は「いずれ崩壊する」と述べた。これを受けたキューバの代表団は抗議の意を表して会場を後にしている。

トランプは、マルコ・ルビオ国務長官による主導のもと、同政権はキューバ情勢の「根本的な変化」を追い求めていると述べた。さらに「(キューバは)完全に破綻した国家であり、(中略)かつてないほど機能不全に陥っていて、いずれ崩壊する」とも語った。「共産主義が米国にやって来ることは決してないが、自由はキューバにやって来るだろう」

トランプは、ルビオが「キューバと交渉を重ねている」と明かしたうえで、「我々のすぐ足元に、外国の敵対勢力が我々を脅かすための拠点を築くことは許さない」と付け加えた。

さらにトランプは、「アメリカ合衆国共産党、アンティファ(反ファシスト運動)勢力、アメリカ民主社会主義者(DSA)」など、米国内における左派活動の台頭はキューバに責任があるという主張を繰り返した。

トランプは以前にもキューバについて同様の発言をしている。今年3月には記者団に対し、同国を「破綻した国家」と呼び、自身が「キューバを奪取する栄誉」を受けることになるだろうとの考えを示していた。

また同じく3月には「キューバも取引を望んでいる」と述べ、「キューバとの間で極めて近いうちに何らかの動きがあるだろう」との見方を示していた。

トランプは今回の演説で、AI、ロシア・ウクライナ戦争、イラン紛争など、世界的な注目を集める数多くの問題にも言及した。イランに対しては「壊滅させる」という脅しを繰り返す一方で、中間選挙後には同国が米国との紛争終結に向けた合意に応じるとの考えを示し、「彼らは私の出方をうかがっている」と語った。

さらに、連邦政府は今後、AIを公式に「スーパーインテリジェンス」と呼称すると発表し、米政府の公文書にもこの新用語を使用することを明らかにした。トランプは、「(AIを)コントロールしようとするグローバリストのいかなる企みも拒絶する」と述べている。

キューバのブルーノ・ロドリゲス外相が今月初めに語ったところによると、今年に入って始まった米国とキューバの交渉は事実上停滞しているものの、対話の窓口は開かれたままだという。トランプ政権は今年キューバに対して大規模な石油貿易の封鎖を実施しており、これが同国で連日にわたる停電や、基本的な物資・サービスの不足を引き起こす要因となっている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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