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2026.09.24 18:00

自制心を養うにはまず「前向きな気持ちになる」習慣を、心理学者が解説

Maria Vitkovska/stock.adobe.com

そして、実際にそうした結果が得られた。ウェルビーイングがその人の通常の水準を上回ると、6カ月後の自制心も強まる傾向があった。一方、自制心が強くなったからといって、その後ウェルビーイングの向上につながるとは限らなかった。

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米国で働く成人1299人を対象に、3カ月間にわたって毎月調査を行った2つ目の研究でも、もっと短い期間において同じパターンが確認された。2つの国・地域、2つの異なる期間のいずれにおいても、影響は主として「前向きな気持ち」から「自制がきく」ことへ向かっているようだった。

「前向きな気持ちを持つ」習慣が役立つ理由

研究者たちは、ポジティブな感情が自制心に必要な精神的エネルギーを回復させる可能性があると考えている。辛い時期が自分にどのように感じられるかを考えてみるとわかりやすい。疲れ果てて不幸せな状態にあるとき、その人のエネルギーの多くはすでに他のことに費やされている。深夜の軽食や、さらに1時間続くスマホの操作は多くの場合、ささやかだが確実な安らぎをもたらしている。そうした人に意志の力だけでそれをやめるよう求めることは、その人を支えている数少ないものの1つを手放すよう求めることに他ならない。

気持ちが前向きな人は、そのような安らぎをそれほど強く必要とせず、誘惑に負ける可能性も低くなる可能性がある。研究者たちはさらに、前向きなことで人は挑戦に対してより積極的になり、相反する目標のバランスをうまく取れるようになる可能性があると指摘する。喜びがない時期に習慣が崩れてしまうことは性格上の欠点ではなく、心の余裕がなくなってしまったことの表れである可能性がある。

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実践するには

この習慣は、特に困難な目標に向かって努力している最中に、自分の気分を真に高めてくれることに意図的に時間を割く、ということだ。朝の運動に苦戦している人なら、その週が大変だったからこそ、週末に友人とコーヒーを飲む時間を確保するといい。

ただし、何を「前向きな気持ち」と見なすかについてはよく考える必要がある。この研究ではウェルビーイングを、楽観性、活力、人生への感謝といった要素で測定しており、一時的な快楽は対象としていない。その場では気持ちよくても、後になって疲れを覚える活動もあるため、1時間後に自分がどう感じているかに注目するのが有効なチェック法だ。

ジアは、心理学系のニュースプラットフォーム「PsyPost」で率直にこう説明している。「ウェルビーイングを大切にすることは、意志力だけに頼るよりも、自制心を得るためのより直接的な道かもしれない」

多くの人は失敗すると自分を批判し、一種の罰として自分が楽しんでいることを取り上げてしまう。そのようなアプローチは、もしウェルビーイングが本当に自制心を支えているのなら、変化に必要なリソースを枯渇させてしまうかもしれない。努力は重要だが、それを支える何かがあれば、より効果的に機能する可能性が高い。何かにつまずいた後、投げかけるべき有益な問いは「どうすれば自分の気分を少し前向きにできるだろう?」なのかもしれない。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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