宇宙

2026.09.22 16:30

宵の明星が最後の輝きを放ち「ハーベストムーン」の満月が昇る 秋が始まる今週の夜空

カナダ・アルバータ州南部のプレーリーで、刈り入れの終わった小麦畑の上に昇る「ハーベストムーン」の満月。2022年9月9日撮影(Alan Dyer/VW Pics/Universal Images Group via Getty Images)

カナダ・アルバータ州南部のプレーリーで、刈り入れの終わった小麦畑の上に昇る「ハーベストムーン」の満月。2022年9月9日撮影(Alan Dyer/VW Pics/Universal Images Group via Getty Images)

今週は「天文学上の秋」が始まるが、スポットライトを最後にもう一度浴びるのは金星だ。まばゆい輝きを放つこの惑星は19日に最大光度となったばかりで、今週が「宵の明星」の壮観な眺めを楽しめるラストチャンスになる。週の終わりには「収穫の月」の呼び名を持つ満月が土星と並んで昇り、太陽系のいちばん外側を公転している海王星が「衝(しょう)」となって今年最大の見ごろを迎える。

9月22日(火)からの1週間の夜空の見どころを紹介しよう。

9月23日(水):秋分の日、最大光度で輝く金星が見ごろ

太陽が赤道の真上に到達し「秋分点」(天の赤道を北から南へ横切る点)を通過するのは、日本時間23日午前9時5分。この日は、世界中で昼と夜の時間がほぼ等しくなる。これ以降、北半球では夜が次第に長くなり、秋の夜長に心地よく星空を観察できる季節が本格的に始まる。

日没後の西南西の低空には、金星が今年最高の明るさ(マイナス4.8等)で輝いている。肉眼でも鮮やかに見えるが、天体望遠鏡で覗くと細い三日月状の姿を確認できる。金星は10月に地球に最も近づき、太陽と同じ方向に位置する「内合」を迎える。

2026年9月23日、日の入り30分後(東京:午後6時7分)の西南西の空(Stellarium)
2026年9月23日、日の入り30分後(東京:午後6時7分)の西南西の空(Stellarium)

9月26日(土):水星とスピカが接近

日没後の西南西の低空、地平線すれすれのところで、太陽系で最も小さな水星がおとめ座の1等星スピカと邂逅する。

残照の中でこの2つの天体の姿を捉えるには、よく晴れて地平線まで見通しのよい視界が必要だ。おそらく双眼鏡も欠かせないだろう。

2026年9月26日、日の入り30分後(東京:午後6時3分)の西南西の空(Stellarium)
2026年9月26日、日の入り30分後(東京:午後6時3分)の西南西の空(Stellarium)

9月27日(日):ハーベストムーンと土星が共演

日の入りとほぼ入れ替わりに、北米先住民の農事暦で「ハーベストムーン(収穫の月)」と呼ばれる満月が東から昇ってくる。右下には、月よりほんの少しだけ遅く昇る土星が輝いている。土星は来週、地球から見てちょうど太陽と反対側に位置する「衝」となって見ごろを迎える。夜空に見える位置を覚えておこう。

月が土星に接近(国立天文台)
月が土星に接近(国立天文台)

なお今宵は別の惑星が、満月と土星のすぐ近くで「衝」となる。海王星だ。ただし、見ることはできない。遠く離れたこの巨大な氷の惑星はこの日、地球から見て最も大きく、最も明るく見えるタイミングを迎えるが、満月の光が強いため、数日後の夜にならないと双眼鏡や望遠鏡を使ってもその姿を確認できない。

2026年9月27日(東京:午後9時頃)の東の空、海王星の位置を示した図(Stellarium)
2026年9月27日(東京:午後9時頃)の東の空、海王星の位置を示した図(Stellarium)
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翻訳・編集=荻原藤緒

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