エムバペとの契約終了
ナイキにとってさらなる痛手となったのは、約20年に及んだエムバペとの広告パートナーシップ契約が先週後半に終了したことだ。ワールドカップの歴代最多得点記録を持つエムバペは、世界で最も稼ぐアスリートの1人であり、フォーブスが発表した2026年版『世界で最も稼ぐスポーツ選手』ランキングで12位(サッカー選手としては4位)に位置している。
エムバペと契約したスイスのOn株、4%近く上昇
エムバペはナイキから離れ、スイスのスポーツアパレル企業Onと新しく契約を結んだ。ブルームバーグの報道によると、エムバペ離脱のニュースによってナイキの株価が小幅に下落する一方、Onの株価は4%近く上昇したという。
エムバペは21日、「もちろん、ナイキとは素晴らしい20年間を過ごした。感謝の言葉しかない」と語る一方で、「しかし、ひとりの人間として、ひとりの選手として、変化すべき時が来たのだと思う。(Onとの)対話を始め、議論を重ねるうちに、彼らのファミリーの一員になり、プロジェクトに参加し、彼らとともにサッカーの旅を歩むべきだという確信が少しずつ深まっていった」と明かした。なお、Onのディレクター・オブ・フットボールには元フランスサッカー代表のティエリ・アンリが就任している。
ナイキ株は過去1年で50%近く下落、S&P100からも除外
ナイキの株価は近年劇的に落ち込んでおり、過去1年間の下落率は50%近くに達する。フォーチュンによると、同社は過去5年間で2000億ドル(約3兆2000億円)以上の時価総額を失い、9月にはS&P100の構成銘柄からも除外された。Mサイエンスのリサーチアナリスト、ドレイク・マクファーレンはロイターに対し、「いくつかの主要な人気シリーズを除けば、ナイキの魅力はかつてほど消費者に響いていないようだ」と指摘している。


