SNS利用者の間で、プラットフォームからの離脱を検討する動きが広がっている。あなたのクライアントや顧客の中にも、SNSをやめたい、あるいは実際にやめた人がいるかもしれない。SNSの利用は2022年以降、着実に減少しており、Z世代とミレニアル世代がその流れを牽引している。あなた自身もSNSをやめたいと考えているかもしれないが、スモールビジネスがSNSをやめたら何が起きるのか。ビジネスは生き残れるのだろうか。
私は2018年末にメンタリング事業を始め、2020年にオンライン化し、当初からInstagramとFacebookを利用してきた。そして2021年、SNSをやめ、それ以来振り返ることはなかった。
私がSNSをやめた経緯
2021年10月、私は2週間のSNS休止を計画した。当時すでにFacebookからは段階的に離れつつあったため、実質的にはInstagramを休むということだった。その後、メンタルヘルスの不調により休止期間が長引いた。2022年春に体調が回復したころには、SNSに戻りたい気持ちはまったくなく、自分のビジネスにもSNSは必要ないことに気づいた。さらに、マーケティングを見直す中で、この偶然の選択が戦略的な選択へと変わっていった。
スモールビジネスのオーナーたちと話していると、その多くがSNSに関する悩みを口にする。SNSでマーケティングに取り組んでも十分だと感じられず、絶えずアルゴリズムにコンテンツを供給し続けなければならないことに不満を抱いている。それでも、本当にやめることはできないとも感じている。
SNSから離れることは、ほかの場所で大きなフォロワー基盤を持つ企業や、ブランド認知が十分に築かれていてまず失敗しない企業にしかできないことだと見なされがちだ。たとえば、化粧品会社のLushが2021年に行った決断がそうである(ただし同社はその後、2026年7月にBlueskyという形でSNSに復帰している)。
2021年末の時点で、私のビジネスはどの意味でも大きくはなかった。Instagramのフォロワーは500人未満で、ニュースレターの登録者数も小規模(250人未満)だった。いくらか売上は立っていたものの、ビジネスはまだ初期段階にあった。
では、SNSを使わずに、新しいクライアントや顧客にどうやって自分を見つけてもらうのだろうか。
SNSなしで新規クライアントに見つけてもらう方法
アウトリーチ
2023年、私のニュースレター登録者数はわずか2カ月の間に265人から800人超へと急増した。それ以前は、250人に到達するまでに3年以上かかっていた。これらの新規登録者をもたらしたのは、ある1本のポッドキャストへの出演だった。3年以上たった今も、このインタビューは新たな読者を呼び込み続けており、新規のクライアントや顧客は、私と仕事をしようと決めた理由として、このインタビューを明確に挙げている。
ニュースレター
ゲスト投稿やポッドキャストへの出演のようなアウトリーチは、オーディエンスを増やすうえで有効な手段になり得る。だが、そのオーディエンスを実際に成約につなげるには、それだけでは足りない。ポッドキャストのインタビューでは、リスナーはあなたを発見し、ある程度知るにすぎない。人がお金を使う、特に高額な商品やサービスにお金を使う決断をするまでには、あなたのことをさらに深く知る必要がある。ニュースレターは、そのための優れた手段だ。過去数年を振り返ると、新規クライアントが最初にニュースレター購読者ではなかったケースはまれである。
SNSから距離を置く
SNSは、楽しめるなら素晴らしいものになり得る。だが、1人で運営するビジネスであれば、複数のSNSチャネルを毎日維持するには大きなコストがかかることがある。
その代わりに、自分のビジネスと自分自身により合ったマーケティングの方法を考えてみよう。新しい人々にどうやってビジネスを発見してもらい、知ってもらい、信頼してもらうか。どの形式のマーケティングなら、自分にとって取り組みやすいのか。そして、SEO、GEO、AEOのことも忘れてはならない。常にオンラインでいる必要なく、見つけてもらうための強力な方法である。
SNSは、スモールビジネスのマーケティングにおけるすべてではない。最も持続可能なマーケティングとは、まず何よりも、自分が継続でき、自分のビジネスと働き方に合っているものなのだ。



