(7)FBフィナンシャル(FBK)
事業概要
・株価:55.11ドル
・PBR:1.4倍
・PER:14.8倍
・過去3年の平均PER:18.8倍
・EPSが増加した連続四半期数:4
FBフィナンシャルは、ファーストバンクの持ち株会社だ。傘下銀行は個人、企業、政府機関の顧客に銀行・住宅ローンサービスを提供する。
FBKが有力な選択肢である理由
同社は2025年7月にサザン・ステーツ・バンクシェアーズの買収を完了した。この取引で同行の総資産、融資、預金はいずれも20%超増えた。
2026年第2四半期には、拡大した事業基盤から買収に頼らない成長を生み出している。無利息預金と融資はともに2桁増となり、純金利収入を押し上げた。純金利マージンも前四半期から1ベーシスポイント上昇した。
アナリストはFBKの利益見通しをおおむね前向きに評価し、2026年のEPSが17.3%増えると予想している。
FBKの配当利回りは1.5%で、7年連続で年間配当を増やしている。
(8)H.B.フラー(FUL)
事業概要
・株価:50.82ドル
・PBR:1.3倍
・PER:15.1倍
・過去3年の平均PER:26.2倍
・EPSが増加した連続四半期数:4
H.B.フラーは、接着剤やシーラント、コーティング剤、ポリマー、添加剤などの特殊化学品を製造・販売する。顧客は、さまざまな最終市場で事業を展開する大手OEM(相手先ブランドによる生産)企業、メーカー、請負業者、流通会社だ。
FULが有力な選択肢である理由
FUL株は過去1年で17%超下落した。この銘柄で投資材料の中心になるのは、低い株価指標だ。PERは15.1倍で、PSR(株価売上高倍率)は0.8倍、PBRは1.3倍となっている。近年は安定した増収に苦しんでいるが、コスト上昇に応じて値上げできる力を示してきた。
再建策には、英国の創傷治療企業アドバンスト・メディカル・ソリューションズ・グループの買収計画がある。実現すれば、H.B.フラーは付加価値の高い市場に参入できる。ただし、アクティビスト株主の一部は、この取引にはリスクが多すぎるとみている。同社はコスト削減とキャッシュフロー改善に向けた事業再編も進めている。
FULの配当利回りは1.9%で、年間配当を57年連続で増やしている。
(9)ハプン(HAPN)
事業概要
・株価:16.50ドル
・PBR:1.2倍
・PER:9.9倍
・過去3年の平均PER:20.1倍
・EPSが増加した連続四半期数:5
ハプンは、ハプン・バンクの持ち株会社だ。同銀行の旧称はレンディングクラブ・バンクで、改称はオンライン融資会社から多角的なオンライン銀行への転換を示す。預金、個人向け融資、住宅改修ローンを提供している。
HAPNが有力な選択肢である理由
HAPN株は過去1年でほぼ横ばいだが、利益は4四半期連続で市場予想を上回った。無店舗型の事業構造とテクノロジー重視の姿勢により、新たな金融サービスへ進出しながら高い業務効率を維持している。
直近四半期には融資実行の自動化率が過去最高の90%に達し、競合他社より低い延滞率を保った。
ハプンが示した2026年の希薄化後EPS予想は1株1.80~1.90ドル(約284~300円)だ。アナリスト予想は1.86ドル(約294円)で、前年の1.16ドル(約183円)から60%増となる。
ハプンは無配だが、1億ドル(約158億円)の自社株買い枠に基づいて買い戻しを進めている。
割安な価格で買い、下落リスクに備える
企業の本源的価値に対して十分に割安な価格で買うことは、どのような投資環境でも下落への備えになる。そして、そうした割安幅を確保する最良の時期は、必要になる前である。


