北米

2026.09.20 07:00

GMがパトリオット迎撃弾の部品を22日で爆速納入 米製造業の名門が意地と本気を見せる

米ロッキード・マーティンのパトリオットPAC-3迎撃ミサイルの模型。2026年7月21日、英イングランド・ファーンバラ=ゲッティ

米ロッキード・マーティンのパトリオットPAC-3迎撃ミサイルの模型。2026年7月21日、英イングランド・ファーンバラ=ゲッティ

ゼネラル・モーターズ(GM)は第二次世界大戦中、米国の「民主主義の兵器廠」(編集注:フランクリン・ロースベルト大統領が1940年に表明した、連合国側に大量に武器を供与していく取り組み)に非常に大きな役割を果たした。GMは100以上の工場を軍需品生産に転用し、総額123億ドル超相当の軍需品を納入することになった。そんなデトロイトの自動車メーカーの防衛子会社であるGMディフェンスが、再び米国の防衛産業を支援している。

17日の発表によると、GMディフェンスは米航空宇宙大手ロッキード・マーティンに、パトリオットPAC-3 MSE迎撃ミサイルの重要部品の初回ロットを納入した。両社が正式な契約を締結してからわずか1カ月足らずのスピード納品だった。

「この国の非常に重要な防衛能力の生産を支援できることを誇りに思います」とGMディフェンスのスティーブン・デュモン社長兼最高経営責任者(CEO)は述べている。「当社とロッキード・マーティンの提携は、GMが持つ精密加工の専門技術と高品質・大量の製造能力を活用するものです。こうした強みを、わたしたちの国の安全と、それを守る人々の支援に役立てていけるのを楽しみにしています」と続けている。

22日という異例の短期で納品

PAC-3 MSE向けのこうした部品の納入は通常、数カ月から数年要することもある。GMディフェンスが迅速な納品を実現したことは、防衛産業基盤に本腰を入れて取り組む同社の姿勢を示すものと受け止められている。

ロッキード・マーティンはPAC-3 MSEのほか、THAAD(終末高高度防衛=サード)ミサイルとPrSM(精密打撃ミサイル=プリズム)の生産も急ピッチで増やそうとしている。これらはいずれもきわめて重要なミサイルであり、製造には数カ月以上かかる。

同社は米国内の20カ所あまりの拠点でPAC-3 MSE、THAAD、PrSMの生産規模を拡大するため、90億ドル(約1兆4000億円)超を投資している。GMディフェンスのように民間製造業で培った技術を持つメーカーとの提携は、部品生産を加速するとともに産業全体の能力を拡大する取り組みの一環だ。

GMディフェンスとの間では、8月6日に正式な契約を交わしたばかりだった。そして、PAC-3 MSEの筐体部品の初回ロットが8月28日に納入された。GMディフェンスは高度な鋳造・機械加工能力を速やかに活用して、厳格な軍事規格を満たす製品を製造した。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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