ロッキード・マーティン・ミサイルズ・アンド・ファイアコントロールのティム・ケイヒル社長は「22日間というこの驚異的な納期は、ロッキード・マーティンが実行、つまり、生産能力を拡大して軍への引き渡しを迅速化することに、たゆまず注力していることを示すものです」と述べている。「GMディフェンスと当社の提携は、世界トップクラスの民間製造技術を防衛分野のサプライチェーン(供給網)や生産手法と融合させて、それを米国の戦場即応性へと迅速につなげていることを示す具体例です」とも説明している。
ロッキード・マーティンとGMディフェンスはともに、今後さらに提携を拡大し、各弾薬プログラムに民間向け製造業のノウハウを活用していく考えを示している。
米国の迎撃用や攻撃用の弾薬の備蓄は、ここ数年で著しく減少している。米政府は、現在も続く戦争でウクライナをロシアのミサイルなどから守るため、PAC-3 MSEを供与した。米国とイランの武力紛争により、備蓄はさらに減った。ロッキード・マーティンや米国のほかの防衛企業は、ミサイルの備蓄を補充するには数年、あるいはそれ以上かかる可能性があると警告している。
シボレー・シルバラードの軍用型も開発
GMディフェンスはロッキード・マーティンとの提携のほかに、6月には米陸軍の重歩兵分隊車両(ISV)プログラム向けに試作車を開発する契約も結んでいる。米フォード・モーター、米オフロード車両メーカーのBCカスタムズと競い合う。
GMディフェンスによると、GMの「シボレー・シルバラード 3500 HD」を軍用仕様にした車両を提案する予定だ。シルバラード 3500 HDは通称「1tクラス」に分類される大型ピックアップトラックで、大型トレーラーのけん引や重量物の運搬、商用レベルの作業に対応可能な設計になっている。後輪が片側1輪のシングル・リアホイール(SRW)型と、片側2輪のデュアル・リアホイール(DRW)型がある。
3社の試作車は、米陸軍試験評価コマンドによる運用評価と開発試験を受けることになる。選定された車両の生産契約は2027年9月に結ばれる見通しだ。米陸軍はISVを最大606両調達すると発表している。


