アナリストはエヌビディアに強気、インテル株は投資対象から外す
金融情報を提供するS&Pグローバルによると、エヌビディアを担当するアナリスト60人の総合判断は「強い買い」だった。平均目標株価は325.99ドルで、記事公開時点の株価に対して45%の上昇余地がある計算になる。背景には、売上高の高成長、高い利益率、予想PERの低さがある。
インテルでは、アナリスト48人の平均目標株価が114.88ドルで、記事公開時点の株価を11%上回るにとどまる。
インテルへの見方が厳しい理由として、まだ実現していない将来利益を基にした予想PERが高いことが挙げられる。半導体受託製造は四半期ごとに約20億ドル(約3160億円)の損失を出すのに対し、外部顧客向け売上高は3億ドル(約474億円)未満だ。2027年に向けて設備投資が増え、利益を生む事業では市場シェアが低下している。発行済み株式数も増え続けている。
では、2026年末に向けたポートフォリオにはどちらが合うのか。高い市場シェアを持つ収益性の高い業界で急成長し、高い利益率と多額のキャッシュフローを生む企業を求めるなら、エヌビディアは有力な選択肢になり得る。評価倍率では、少なくとも予想PERが半導体業界平均を下回っている。
私は、事業基盤が比較的不安定に見えるインテル株を投資対象から外し、他のAI半導体企業も検討したい。AI半導体企業の候補として挙げられるのが、エヌビディアなどの半導体を製造するTSMCである。TSMCの2026年8月売上高は前年同月比53.3%増だった。過去12カ月の純利益率は49.9%である。株価は過去1年間で約64.1%上昇し、予想PERは19.45倍である。
年末に向けた投資対象として、どちらがより安全か。私は、エヌビディア株の方がインテル株より安全だと考える。ただし、エヌビディアが投資家の高い期待を上回れなければ、株価は下落する可能性がある。
利益率はどちらが高いのか。エヌビディアがインテルを大幅に上回る。インテルの半導体受託製造事業は成長しているが、全社売上高に占める割合はごくわずかである。エヌビディア株の配当利回りは0.46%だが、インテルは配当を実施していない。


