北米

2026.09.19 10:00

米国のディーゼル価格が6ドルに迫る、「食料品はすべて値上がり」

Mohamad Salaheldin Abdelghani Alsayed/Anadolu via Getty Images

Mohamad Salaheldin Abdelghani Alsayed/Anadolu via Getty Images

米国全土でディーゼル燃料の価格が1ガロン=6ドルを突破するとの警告が発せられた。あるアナリストは、この高騰が食料品価格の上昇を引き起こすと予想している。

ガスバディの石油分析部門トップを務めるパトリック・デ・ハーンは、ディーゼル価格が6ドルを下回る最後の2州となっていたテキサス州(5.98ドル)とオクラホマ州(5.99ドル)も、間もなくこの基準値を超えると警告した

ガスバディのデータによると、全米のディーゼル価格の平均は9月初旬の5.61ドルから上昇し、18日午後までに6.43ドルに達した。

「すべてのトラック、すべての配達、すべての荷物、そしてすべての食料品の買い出しが、まさに今、値上がりしたのだ」とデ・ハーンは語った。

食料品を配送する輸送会社は通常、ディーゼル燃料のコスト上昇分を消費者に転嫁する。

レギュラーガソリンの価格もこの時期としては記録的な高値となっており、18日時点の全米平均価格は1ガロン=4.47ドルと、1年前から約1.27ドル上昇した。

デ・ハーンは17日にCBSニュースの取材に応じ、「消費者はより長期間にわたる物価高を覚悟しておくべきだ」と述べ、早ければ今週末にもディーゼル価格が6.60ドルに達する可能性があるとの予測を示した。

レギュラーガソリンの価格は、7月にわずかに落ち着きを見せた後、5月に記録した今年最高値(4.56ドル)に再び迫りつつある。この価格急騰の主な原因は2月に勃発した米国とイランの紛争だ。これにより、ガソリンの全米平均価格は2.91ドルから一気に4ドルを大きく上回る水準へと跳ね上がった。かつて世界の石油供給の約5分の1を担っていたホルムズ海峡がこの紛争により閉鎖された結果だ。中東に加え、2022年にウクライナへ侵攻したロシアでも製油所が攻撃の標的となり、これがディーゼル価格の急騰を招いた。

米エネルギー情報局(EIA)によると、8月下旬の時点で米国の留出油在庫は過去5年間の平均を14%下回っていた。在庫の減少により、農業や運送業が最もディーゼル燃料を消費する秋の収穫期を前に供給の余力はほとんど残されていない。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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