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2026.09.19 07:00

サウジがイエメンに中国製弾道ミサイルを発射した可能性 その意図は?

イエメンに落下した中国製短距離弾道ミサイル「東風-15A(DF-15A)」の一部と見られる残骸。ソーシャルメディアで共有された動画から

戦闘機を失ったことへの反応として、あるいはメッカを狙った攻撃のようなエスカレーションへの報復として、サウジアラビアが短距離弾道ミサイルを使用したのであれば、理屈に合う。だが、DF-15Aの映像が出回ったのは、これらの出来事より前だったことに注意を払う必要がある。それでも、フーシによるイエメン西岸の奪取や東西パイプラインへの攻撃を含め、より広範なエスカレーションを受けて、サウジアラビアが、こうした事態や挑発行為を容認しないという意思を示すシグナルを送る必要があると判断した可能性はある。

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ロイター通信によると、フーシの紅海沿岸部での進撃やサウジアラビアに対する攻撃は、イランの強力な組織であるイスラム革命防衛隊の指揮・監督によるものだった。弾道ミサイルを使用すれば、サウジアラビアはフーシよりもむしろイランに対して、直接不満を伝えることができるだろう。

イランへのシグナル

米国とイスラエルによる対イラン戦の初期、サウジアラビア空軍は、自国領土に対するイランの度重なる攻撃に密かに報復した。アラブ首長国連邦(UAE)空軍も同様の対応を取り、その後、クウェートとバーレーンの両空軍もそうした。

だが、イランは、国土の小さいこれらの湾岸諸国と違い、相当な戦略縦深を有する。したがって、湾岸諸国の空軍はイランの防空網を避けようとすれば、攻撃できるのは沿岸部に限られる。一方、イランは短距離弾道ミサイルや安価な攻撃ドローン「シャヘド」によって、湾岸諸国の領土のどこに対しても、ひとしなみに容易に攻撃を加えることができる。ここ数カ月、こうした攻撃をとくに受けやすくなっているのがクウェートだ。

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先に触れた1980年代のイラン・イラク戦争でも、イランは西側の隣国イラクとのミサイル攻撃の応酬で、相手よりもずっと広大な国土が有利にはたらいた。当時、イラクはソ連製の短距離弾道ミサイル「スカッド」をイランよりもはるかに大量に保有していた。イランも対抗してスカッドを入手する。イランのスカッドは、国境から145kmぐらい飛行すればイラクの首都バグダードに到達できた。それに対して、イラクのスカッドはイランの首都テヘランに到達するのに470kmは飛行する必要があり、この距離は通常型のスカッドでは届かなかった。

そこでイラクは、スカッドの射程を伸ばした派生型の「アル・フセイン」を自国で開発し、テヘランを攻撃できるようにした。戦争末期の数カ月間、イラクは実際にこのミサイルでテヘランを攻撃した。アル・フセインは通常のスカッドよりも搭載弾頭が小さかったものの、恐怖を引き起こす兵器として有効に機能し、多数のテヘラン市民が自宅からの避難を余儀なくされた。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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