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I write about screen industries in Australia/NZ & neighboring regions.

closeupimages / Shutterstock

世界中の大半の配給会社が「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を避けようと隠れる一方、インド映画2作品の製作者は、12月18日封切りのJ.J.エイブラムス監督のこの巨大作に世界中でガチンコ勝負を挑む。

ウォルト・ディズニーも、インドあるいはパキスタンでの「Dilwale」と「Bajirao Mastani」との真っ向勝負には気が進まない。スター・ウォーズは両国では12月25日に封切られる。

インド最大の映画スター、シャー・ルク・カーンがローヒト・シェッティ監督のブルガリアで撮影したアクション・コメディ・ミュージカル「Dilwale」のキャストの先頭に立つ。カーンの制作会社レッドチリーズにとってはこれが最初の配給作品となり、インドと米国、英国で上映される。

「Bajirao Mastani」は、プロデューサー兼監督のサンジャイ・リーラー・バンサーリーの歴史ロマンティックドラマで、ランヴィール・シン、ディーピカー・パードゥコーン、プリヤンカー・チョープラー、ミリンド・ソマン、タンヴィ・アズミが出演し、Eros Internationalによって世界中で上映される。

ディズニーは当初12月18日を世界中でスター・ウォーズの日に指定したが、インドとパキスタンでは1週間後にすることにした。おそらくインド映画とのバッティングを避けたのだろう。

両インド映画を配給するオーストラリア企業は、12月17日のスター・ウォーズとの真っ向勝負に全く不安はない。この日封切られる大作はスター・ウォーズだけ。

「客層が違いすぎるのでスター・ウォーズとの勝負で悩まされることはない」とEros Internationalでオーストラリアとニュージーランド事業を統括するヨジェスワール・ナバレ氏は言う。同社はBajirao Mastaniを約35カ所の映画館で上映する。「実際、いつもはほかのハリウッド映画配給会社と上映映画館の確保で争わなくてはならないのでこの状況は嫌いではない」と言う。

Mind Blowing Films は約45カ所の映画館でDilwaleを上映する。配給会社の創立者兼ディレクターのミトゥ・ボウミック─ラングは「市場は3作品全部を受け入れられると信じている。ただ、われわれには通常リピーターがたくさんいるが、スター・ウォーズのせいで減るかもしれない」と語った。

Dilwaleでは、カーン(インドでは「キングカーン」のニックネームで呼ばれることを喜んでいる)が、生涯の恋人メーラ(カジョル)に裏切られてギャングになるラジを演じる。弟ヴィア(ヴァルン・ダーワン)が愛する少女、イシタ(クリティ・サノン)をゲットできるよう援助しながら、ラジは15年後に再びメーラに会う。今なおメーラを忘れることも許すこともできず、2人の元恋人同士は今も相手に抱く気持ちを否定することができない。

レッドチリーズとローヒト・シェッティ・プロダクションは下請け配給会社をハイデラバードに招き、作品を1時間以上、ジャーナリストには30分間見せた。非常に熱烈な手応えがあり、インド映画の記録を打ち立てるのではないかとの声も聞かれた。ボウミック─ラングは「期待がものすごく高い。ビッグスターを抱える非常に大きなプロダクション、聴衆が愛するスクリーン上のカップルに大物監督。この作品にはインド映画業界の多くがかかっている」と述べた。

映画製作のほか、レッドチリーズはテレビ番組・コマーシャル制作、特撮会社、設備リース部門、クリケットのインディアン・プレミアリーグのチーム、コルカタ・ナイト・ライダーズにも出資している。

18世紀を舞台にBajirao Mastaniは、マラーター王国のペーシュワー(宰相)バジラオ(ランヴィール・シン)と2番目の妻マスタニ(ディーピカー・パードゥコーン)とのロマンスを描いた映画。プリヤンカー・チョープラーがバジラオの最初の妻、カシバイを演じる。

トレイラーで、サンジャイ・リーラー・バンサーリーは次のように言った。「Bajirao Mastaniは私がずっと話したかったストーリー。私は長年これを温めてきて、10年後にやっとこのドラマが実現しようとしている。これは非常に激しいラブストーリーで、愛する者のジレンマを描いている。この映画の製作は非常に楽しかった」。

パードゥコーンは「この映画は私のキャリアの中で最も苦労した作品だ。伝説のマスタニを演じることは夢であり、サンジャイ監督は私にどう演じて欲しいか厳密に分かっていた。サンジャイ氏は、自分でも存在に気付かない自分の中の何かに気付かせ、支援する監督だ」と語った。

これまでオーストラリアで最大の興行収入を上げたインド映画は、ラージクマール・ヒラニ監督による2014年、Mind Blowingがリリースしたコメディ・ドラマ・ロマンスの「PK」で、230万豪ドル(2.07億円)を稼いだ。ナバレ氏によると、海外移住したインド人は、オーストラリアで約100万人、ニュージーランドで25万─30万人、そしてフィジーで30万人に上る。

ナバレ氏は両インド映画の成功に自信がある。同氏は、Dilwaleの興業収入を150万─200万豪ドル、Bajirao Mastani は100万─150万豪ドルと見込んでいる。インド映画にとって世界中で封切られることが海賊版をやっつけるのに不可欠だと言う。ビデオカメラで撮ったコピーは映画館で封切られた翌日に中国のサイト、トレントにアップされるという。同氏はまたなぜ同時発売アプローチに意味があるのか別の理由を説明する。「口コミが良くない場合を想定して」。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒について、一部のオーストラリア人興行主は、興行収入が1億豪ドル(90.13億円)超に達すると確信しており、これはオーストラリアではアバターの1億1,560万豪ドルに次いで過去2番目に大きな額となる。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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