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2026.09.18 10:56

プロフェッショナルサービス企業はAIがもたらす変革に備えているか

Adobe Stock

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私たちはいま、働き方だけでなく、ナレッジワーカーやプロフェッショナルサービス企業が自らの事業をどう構築し、どこで独自の価値を生み出し、差別化するかという考え方にも影響を及ぼす、大きな変化の時代を生きている。10年後に業界がどのような姿になっているかを正確に予測できる人はいない。確かなのは、私たちの働き方は変わるということ、そして今から備えていない専門職や組織は、その変化が到来したときに圧倒されることになるということだ。

iManage Knowledge Work Benchmark Report 2026」では、世界の法律事務所、法務部門、プロフェッショナルサービス組織に属する3000人超のナレッジワーク専門職を対象に調査を実施した。データが示しているのは、AI主導の環境で業務を行うための基盤を構築している組織と、そうでない組織の間には測定可能な差があり、その差は広がっているということだ。

法律分野を含むプロフェッショナルサービスでは、時間と価値の関係が変化している。業務を生み出せる量とスピードは急速に高まっており、それは課題と機会の双方をもたらしている。

標準契約書の作成、先例の抽出、文書の要約など、最も自動化しやすい業務は、今後ますますその形で処理されるようになるだろう。それにより専門職は、AIが再現できないもの、すなわち判断、批判的思考、分析に集中できるようになる。適切なツールを備えたプロフェッショナルサービス企業は、そうしたより高付加価値の業務をより多く、より高い水準で遂行できるようになる。一方、備えていない企業は、AIが生み出すことになる流入業務の量に追いつくことがいっそう難しくなるだろう。

仕事の性質が変われば、それに対応するためにツールも変わらなければならない。このシンプルな点は、私が最近、米南部の顧客と交わした会話の中でも浮かび上がった。私はその顧客に、住んでいる地域で雪が降ったらどうするのかと尋ねた。すると、雪が解けるまで待つという答えが返ってきた。それはテキサス州オースティンでは通用するかもしれない。しかし、私が住むシカゴでは、仕事に行くことが当然求められるため、自宅の車道を除雪するには除雪機が必要だ。プロフェッショナルサービスにも同じことがいえる。時間の経過とともに、働き方や取り組む仕事は大きく変わる。そして今から備える組織は、クライアントが期待する水準でサービスを提供するうえで、はるかに有利な立場に立つことになる。

「自信の格差」が示すもの

調査は、この点を数字で示している。「iManage Knowledge Work Benchmark Report 2026」では、回答者をナレッジ成熟度曲線上に位置づけた。最も成熟度の高い組織では、88〜92%が今後の変化は自社の事業にプラスの影響を及ぼすと考えていた。一方、最も成熟度の低い組織で同じように感じていたのは55〜65%にとどまった。これは大きな隔たりであり、これらの組織がどのように投資してきたかの実質的な違いを反映している。

最も成熟度の高いプロフェッショナルサービス企業は、AI戦略の中核にデータ品質を据えている。組織の知識(インスティテューショナル・ナレッジ)を、取得し、構造化し、アクセス可能にすべき資産として扱っているのだ。つまり、検索しにくく、活用しにくいシステムの中で休眠させるのではなく、事業目標を直接支援できる状態にしている。そうした企業の人々が新しいツールを早い段階で採用するのは、義務づけられているからではなく、実験と学習を支える文化があるからだ。成熟度の低い組織では、最終的に新しいツールを採用するエンドユーザーはおよそ40%にとどまる。この差は時間とともに複利的に拡大し、迫り来る変化に対してそれらの組織がどれほど自信を持てるかに直接表れる。

​未来への備え

プロフェッショナルサービスが今後に備えるために取れる実践的な手順はいくつかある。

その1つは、AIよりIA(情報アーキテクチャ)を優先することだ。言い換えれば、AIツールを重ねる前に、情報アーキテクチャを強化するということである。これは、人間やエージェントにとって有用な情報にするための十分な文脈を備えた、信頼性が高く、適切にガバナンスされたリポジトリを持つことを意味する。

同時に、企業は知識が作成され、取得され、組織内に取り込まれる方法から摩擦を取り除く必要がある。ナレッジワークを整理するために使われるプラットフォームやシステムは、人々がすでに利用しているアプリケーションやワークフローの中で支援できるものでなければならない。新しい文書を保存したり、既存のコンテンツを適切なリポジトリに取り込んだり、メールをファイルしたりすることが、業務を中断せずに自然に行えるようにするためだ。Microsoft 365のようなツールとの統合は極めて重要である。知識の取得をシームレスにし、アプリケーションを離れたりワークフローを中断したりする必要をなくすからだ。ユーザー体験が直感的で、知識の取得が日常的なワークフローの一部になれば、企業はAIシステムが有用な結果を出すために必要な文脈と組織知を保存できる可能性がはるかに高くなる。

最後に、ガバナンスを後付けすることはできない。これはプロフェッショナルサービスが最初から取り組むべき課題である。どのデータにアクセスできるのか、どこで処理されるのか、陳腐化したと判断されるまでどれだけの期間保持されるのかについて明確なルールがなければ、新しいAIツール、特にエージェント型ワークフローは混乱を生み出すリスクがある。

強固な基盤が、より強い未来をつくる

データの品質、組織知へのアクセス可能性とガバナンス、人材の能力といったナレッジインフラに今投資しているプロフェッショナルサービス企業こそ、この変化を受け止め、行動に移すうえで最も有利な立場にある。そうしない企業は、変化のスピードが増すにつれて、その差を埋めることがいっそう難しくなるだろう。

forbes.com 原文

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