欧州

2026.09.18 12:30

ロシアのウクライナ列車攻撃は暗殺未遂か、警告か? プーチンの思惑は、とるべき対抗措置は

ウクライナの首都キーウを訪れ、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と共同記者会見に臨むボリス・ジョンソン英首相(当時)。2022年8月24日撮影(Alexey Furman/Getty Images)

しかし、NATO加盟国であるポーランドの国境近くで英米の要人を脅かした今回のドローン攻撃は、両陣営を「文明の衝突」という究極の対立へと一歩近づける恐れがある。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は14日、外交列車を狙った攻撃ではないと弁明するどころか、ウクライナ領内にいる人物は外交関係の要人であろうともロシアの標的になり得ることを強調。「ロシア軍はウクライナ全土で任務を遂行しており、今後も継続する」と記者団に語ったとBBCは報じている。

列車が攻撃を受けた直後、ウクライナのアンドリー・シビハ外相はXへの投稿で、欧米の民主主義諸国に対して行動を起こすよう要請。「ウクライナ・ポーランド国境におけるロシアの野蛮な攻撃」は「プーチンのテロがEUとNATOの扉を直接『叩いている』ことを意味する」と警告した。そのうえで「親愛なるパートナーの皆さん、ロシアの野蛮人たちが皆さんの門前に迫っている」として、プーチンの瀬戸際戦略を阻止するため、西側諸国には迅速かつ強力な対応が求められていると訴えた。

「今すぐ行動を起こせ。プーチンの侵略的な政権に対し、全力で制裁を科せ。モスクワにテロの代償を痛感させよ」とシビハは投稿。「中途半端な決定ではなく、妥協なき強力な措置を講じるのだ。全面的な禁輸、全面的な入国禁止、全面的な軍産複合体への制裁だ」と続けて、最後にこう記している。

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「プーチンは、自身の野蛮な行為に対して、戦争の代償として許容できないほど断固たる措置が講じられると知らなければならない。これこそが彼を止める唯一の方法だ」

ディキンソンもこれに同意するが、純粋な外交的措置だけではプーチンによる瀬戸際戦略の激化に対抗するには不十分だとも指摘する。

ロシアのミサイルや攻撃ドローンが、いまやウクライナの市民や政治家だけでなく、ウクライナ側と会談する西側諸国の首脳陣をも脅かしているという事実を踏まえ、NATO加盟国はウクライナにパトリオットミサイル迎撃システムを早急に提供するとともに、ロシアを一時的に食い止めるだけでなく、最終的に打ち負かすのに十分な武器を供給すべきだ。

「ロシアは今や、NATOやEUを公然と脅している」とディキンソンは言う。だからこそ、西側諸国がウクライナへの軍事支援を迅速に強化することが不可欠だ。

「もし西側の指導者たちが何もしないことを選べば、プーチンはさらに大胆に事態をエスカレートさせる。断固とした対応に直面するまで、激化をやめないだろう」とディキンソンは警告。「プーチンは『力による言葉』しか理解せず、あらゆる逡巡や妥協に向けた協議を、いっそう強硬に押し切るための誘いとしか見ていない」と語った。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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