マーク・ザッカーバーグ、イーロン・マスク、そしてジェンスン・フアンは8月にドナルド・トランプ大統領と会談し、AI業界が資金を拠出する規制当局の設立に向けた動きを阻止するよう説得したという。米国時間9月16日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
金融業界の規制を手本にしたAI監視機関、3人の著名CEOが反対
WSJが事情に詳しい匿名の関係者の話として報じたところによると、メタのザッカーバーグ、スペースXAIのマスク、エヌビディアのフアンは、一部のAI企業幹部らが推進していたFINRA(訳注:米国の金融業規制機構)に似たAI監視機関の設立に反対したという。
このFINRA型の規制および標準化機関という提案は、巨大テクノロジー企業グーグルのAI部門であるディープマインドのトップを務めるミス・ハサビスが主導したものだった。
背景は主要3社に権力が集中する恐れ、トランプが設立案を白紙に戻す
ザッカーバーグらがこの提案に懸念を抱いたとされる背景には、米国を代表する3つのAI研究機関であるOpenAI、アンソロピック、そしてグーグルのディープマインドの手に、さらなる権力が集中してしまうことへの恐れがあった。
3人はそれぞれ個別の会談でトランプに懸念を伝え、その後、大統領は規制当局設立の提案を白紙に戻した。
WSJによると、政権幹部らはトップクラスのAI企業幹部に対し、ホワイトハウスでAIの規制枠組みに関する合意形成を図ることは困難だと伝えたようだ。そうした動きに反対するCEOらがトランプに直接連絡を取っているためだという。
習近平を迎える公式晩餐会に、アルトマンとフアンが出席へ
OpenAIのサム・アルトマンとフアンは、来週ホワイトハウスで開催される中国の習近平国家主席を招いた公式晩餐会に出席する予定だ。最近CEOを退任したものの、政府との連絡役として取締役会に残ったアップル会長のティム・クックもこれに出席する見通しだ。
先日トランプはAIの安全性に対する懸念を一蹴し、中国に打ち勝つことの重要性を強調した。一方、スコット・ベッセント財務長官はアクシオスに対し、トランプ政権はこの問題における「共通のリスクを回避するための議論」を歓迎すると語っている。



