起業家

2026.09.18 15:15

9月上場、駐車場シェアのakippa M&Aなどで数年内に売り上げ500億円へ

akippa 代表取締役社長CEOの金谷元気(撮影=曽川拓哉)

──今後の業績目標や成長戦略について、具体的にお聞かせください。
 
金谷: 数年以内に売り上げ500億円を目指す「Boost500」を掲げています。それを達成するための戦略は、駐車場掲載数を増やし、ドライバー一人当たりの単価を上げていくことです。
 
駐車場の獲得ではM&Aも重要な柱となります。ただ車室数を増やすだけでなく、精算機の集金や管理コストがかかっている駐車場に、数万円で導入できるスマートロックを取り付け、スマート駐車場に変えていきます。集金業務などの人件費が削減できるうえ、昼は時間貸し・夜は契約車用といった柔軟な切り替えで、稼働率と利益率をあげることもできます。
 
個人宅についても、引き続き営業活動を続けていきます。同時に、2025年に本格リリースした「オーナーモード」機能で、営業人員がなかなか割けない地域も含めた広域での駐車場獲得を目指していきます。オーナーモードは、これまで営業メンバーやサポートチームが担っていた駐車場登録手続きや撮影、金額設定を、オーナー自身がアプリ上でできるようになるものです。今後はプロモーションも行い、認知や普及を進めていく予定です。
 
3大都市圏だけでみても、潜在的な駐車場数は1239万台以上あります。現在の掲載数は5.5万件なので、開拓余地はまだまだあると考えています。

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 ──駐車場のM&Aでは、収益性の高い駐車場に絞って進めていくのでしょうか?また、年間の買収件数や買収先企業の規模感についてはどうお考えでしょうか。
 
金谷:はい。駐車場は建物がなく、ロック板などを撤去するだけで更地に戻すことができます。そのため、採算が取れず、赤字の駐車場はすぐに閉鎖されるというのが業界では日常的に起きています。必然的に、需要のある駐車場が残る構造になっているということです。
 
現金買収だけでなく株式交換の可能性も検討しながら、すでに収益が出ている駐車場を取り込み、スマート化していくことで、新たな利益を生み出せると考えています。

現時点で、年間の買収件数や1件あたりの車室数・買収金額一律の目標は設けていません。当社との相乗効果を見極めたうえで、財務規律を満たす案件を一件ずつ着実に実行していく方針です。

──チーム体制はどのように組まれていますか?

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金谷:買収候補先の開拓を私とCOOの小林寛之が担い、買収スキームの設計、デューデリジェンスの統括、契約交渉はCFOの西野将規が担当。買収後の統合(PMI)では、事業面を小林、経営管理面を西野が担う役割分担としています。財務・法務領域では外部専門家も活用します。今後は事業開発やPMIを担う専門人材の獲得・育成を通じて、実行力を高めていく考えです。
 
──ユーザー単価向上の施策についても教えてください。
 
金谷:2つの施策で、ドライバーの利用頻度とLTV(生涯価値)を上げていきます。一つはサブスクリプション。現在は、1日単位や15分単位での利用しかできませんが、月単位や週単位で利用できるようにします。2つ目は予約不要で現地利用できる「ドロップイン」。スマートロックとQR決済を活用し、突発的な現地需要に応えられるようにしていきます。

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文=露原直人 撮影=曽川拓哉

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