「自分の人生なんだから、自分で決めなきゃ」。そう思って、仕事や人間関係、これからの生き方について、一人で答えを出そうとしてはいないだろうか。博報堂若者研究所のボヴェ啓吾所長と山崎茜研究員は、「一人で決めなければ」と思い込みやすい現代の問題点を指摘する。
『自由過多 「何でもできる」時代を迷わず生きる技術』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成し、一人で決めないことの大切さについて紹介する。
今の時代は「責任過多」
私たちはいつからか、「自分のことは、自分で決めるべきだ」と思い込んでいる。
自分の人生なんだから、自分で考えて、自分で答えを出すのが当たり前だ、と。
でも、それがいちばん、私たちを苦しめている。
「この道を選んだのは、自分だ」「失敗したら、自分のせいだ」
そう思い込んだら、決まるものも決まらない。
たった一人で決めて、たった一人でその責任を背負わなければいけない。
そう思い込んでいることが、私たちを立ち止まらせている。
自由過多とは、「責任過多」でもあるのだ。
だから、ここで手放したい「自由」がある。
それは、「自分一人で決める」という、重すぎる自由だ。
もっと人を頼っていい。委ねていい。
「自分一人で決めない」という意思を持って、委ねる。
これは逃げではない。
自由過多の時代に、自分を守るために必要な、意図的な「不自由」だ。



