AI

2026.09.18 14:00

S&P500企業の7割近くがAI導入、だが効果を継続的に追跡する企業は「わずか2%」

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テック業界の外で利益率は伸びず、AI支出に減速リスク

スロックは以前から、大企業はAIに多額の資金を投じているのに、それに見合う成果はほとんど出ていないと主張してきた。8月のブログ投稿では、大企業は「AIに多額の資金を投じている。だが、それは利益率に表れていない」と書き、テクノロジー業界以外の企業の大半は、利益率が「横ばいか、景気に合わせて上下しているだけか、それよりも悪い」と指摘した。

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さらにスロックは、大企業がAI投資で利益を上げるまでに時間がかかるほど、「AIトレード(AI関連銘柄への投資)にこれほど偏った経済と市場にとって、下振れリスクは大きくなる」と論じた。

6月のブログ投稿では、AI投資の効果について「テクノロジー業界以外では、利益率が上昇している兆しは見られない」と述べた。テクノロジー業界以外の利益率が上がっていないことを踏まえ、AI企業の企業価値は膨らんでいるとスロックは示唆した。AI企業の企業価値は、S&P500企業のAI投資の収益性がいずれ高まるという、将来への期待に支えられているからだ。

スロックはまた、投資に見合う成果が得られない企業は、いずれAIへの支出を減速させるだろうと示唆し、これを「AIの導入が想定よりも険しく、時間のかかる道のりになりかねないことを示す早期の警告」と呼んだ。

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AI試験導入の95%が停滞、MITは「学習ギャップ」を指摘

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が昨年(2025年)発表した研究によると、大企業が立ち上げたAIの試験導入プロジェクト(パイロットプログラム)のうち、「売上の急速な伸び」をもたらしたのはわずか5%だった。残る95%は途中で停滞し、企業の利益にほとんど、あるいはまったく寄与しなかった。

同研究の筆頭著者で、MITメディアラボの研究プロジェクト「NANDA」に参加するアディティヤ・チャラパリは、米経済誌フォーチュンの取材に対し、AIプロジェクトの失敗の多くは企業の側の「学習ギャップ」(learning gap。業務で使いながらAIを改善していく仕組みが、ツールにも組織にも欠けていること)に原因があると語った。

チャラパリによれば、AIツールは「業務の流れから学ぶことも、それに合わせて変わることもありません」という。そのため組織は、AIツールをうまく業務に組み込めずにいるのだ。

(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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