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2026.09.17 09:29

SNSで子どもの安全を守る方法──「利用制限」だけで足りるのか

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セクストーション(性的脅迫)とは、多くの場合、本人が自身のヌード写真を共有した後、新たに知り合ったオンライン上の「友人」から、金銭を早急に支払わなければ他人に画像を拡散すると脅迫される犯罪だ。被害者がさらに別の性的行為を強要されることもある。被害件数は増加傾向にあると報告されており、これを連邦犯罪とする新法案が、国防権限法に付帯する形で推進されている。この「ジェームズ・T・ウッド法(James T. Wood Act)」は、同年代の10代を装った人物から脅迫メッセージを受け取った直後に自ら命を絶った17歳の少年にちなんで名付けられた。

Metaは最近、10代のSNS依存を助長し、精神的健康を害したという州側の主張をめぐり、170億ドル(約2兆6400億円)の和解に応じた。一見巨額に思えるこの和解金も、Metaの2025年単年の売上高の10%にも満たない。

FacebookとInstagramを所有するMetaは、いくつかの変更に合意した。特に1日2時間の利用制限を設け、深夜(午前0時〜午前6時)および学校の時間帯(午前8時〜午後3時)の利用を制限する。また、10代のメンタルヘルスや身体イメージの問題に影響を与えるとされる「いいね」の比較機能や美顔フィルターも制限する

Metaはさらに、YouTube、TikTok、Snapchatにも同様の措置を導入するよう働きかけている。

利用時間制限の先へ

子どもや10代をSNS上で守るために、より広い視点からアプローチするプログラムもある。その一例が、ロングアイランドの非営利団体The Retreatだ。ドメスティック・バイオレンス、性的暴行、人身売買の被害者支援から始まり、教育を通じた予防活動にも活動を広げている。

The Retreatのプログラムは、サフォーク郡の学校で小学校低学年から思春期までを対象に導入されており、児童・生徒が健全な人間関係を認識し、築くことを学ぶ点に重点を置いている。

開発ディレクターのエリーズ・トラックスは、メールでプログラムについてこう説明した。「予防教育担当者が各教室に入り、同じ教室で一連の授業を継続して担当します。同じ教育者、同じ生徒集団で、時間をかけて進めます。この継続性こそが、プログラムが機能する大きな要因です」。さらに同氏は、このプログラムには「幼稚園から2年生向けの『My Boundaries』、小学生向けの『Hands Are Not for Hitting』、小学校高学年と中学生向けの『Connecting Us』、中学生向けの『Respect in Relationships』、高校生向けには10代のデートDVを扱うカリキュラム『Healthy Relationships Don't Hurt』」が含まれる一連の内容だと付け加えた。

The Retreatの予防教育アソシエイト・ディレクター、コートニー・ハイランドは、セクストーション、AIによるグルーミング、オンライン上の性犯罪者(プレデター)について教えていると説明した。例えば、子どもたちに対して「もし、画像を共有するよう圧力をかけてきたり、大量のプレゼントをくれたり、過剰な関心を寄せて『ラブボム(過剰な愛情表現で相手を支配すること)』をしてきたりする年上の人物がいたら、それは健全な関係ではない」と警告しているという。

ハイランドは、SNSの状況はある意味で感染症に似ていると語る。その広がりは急速で、常に進化しているからだ。例えば、新たな脅威として位置情報の共有やマッピングがある。これによって、その人の習慣、好み、最近訪れた場所などの詳細な情報が提供され、加害者が標的を絞り込みやすくなる。ChatGPTがそうした個人データを分析し、悪用されうるパターンを抽出することさえある。

ハイランドは子どもや10代に対し、「親でも信頼できる大人でも、あるいは支援先でも、助けを求められる相手がいる」ことを強調し、必要になる前にそうした相談先を特定できるよう支援している。

The Retreatは学校でのプレゼンテーションに加え、オンラインの「ティーン・リーダーシップ・カウンシル」を運営し、教師、警察、医学生、医師向けの研修も実施している。オンラインで行うため、複数の学校の生徒が参加できる。トラックスによれば、10代の若者たちはデジタル安全リソースを受け取る側ではなく、自ら作り上げている。

ニューヨーク・コミュニティ・トラスト・ロングアイランドは、メンタルヘルス危機に対応するため、The RetreatのSNS教育拡大に助成金を授与した。この資金は、デジタルカリキュラムの構築に加え、何かを記録し、報告し、助けを求める方法を教えるために使われている。同トラストのメンタルヘルス・プログラム・ディレクター、メリッサ・グリーンバーガーはメールで、The Retreatは「このテーマについて独自の知見と専門性を持っています。The Retreatのティーン・リーダーシップ・カウンシルは優れたアプローチの好例です。なぜなら、課題に最も近い人たちが、解決策を設計するうえで重要かつ独自の視点をもたらすからです」と述べた。

ティーン・リーダーシップ・カウンシルは、急速に変化するSNSの世界を理解する手がかりとなっている。The Retreatのエグゼクティブ・ディレクター、ケイト・カルボナロは彼らにこう尋ねる。「現場で何を目にしていますか。友人たちは何をしていますか」。そしてこう語る。「この10代の若者たちは素晴らしいのです。最終的には、保護者向け研修の一部を私たちと一緒に担うようになります」

10代の自殺

10代のメンタルヘルス危機といえば、摂食障害、不安、うつなど、女子に多いものと考えがちだ。しかし、男子の自殺既遂率は女子の3〜4倍に上る。

988自殺・危機ライフラインは2022年に開始され、10桁の1-800-273-TALKに代わって対応能力を拡大した。LGBTQの若者は異性愛の同世代に比べて自殺で亡くなる可能性が4倍超高いにもかかわらず、2025年、トランプ政権はLGBTQ若者向け自殺相談回線を閉鎖した。「子どもたちが過激なジェンダー・イデオロギーを受け入れるよう促されている」と主張したためだ。

私たちは女子に対して「知らない人に気をつけること」や「不適切な接触」について教えがちだが、カルボナロは筆者に、デジタル上の虐待の多くは女子ではなく男子を標的にしていると語った。男子は、こうした問題について誰かから話を聞く機会がほとんどない傾向があるためだ。同団体のスタッフは、保護者に対し、開かれたコミュニケーションを保つこと、そしてセクストーションの被害に遭った子どもを罰しないことを強調している。警察と連携して加害者を追及するのだ。The Retreatのスタッフは、インターネット上から画像を削除する支援を行い、10代の若者にトラウマ支援やカウンセリングを提供している。

虐待への対処

トラックスは、人が人身売買や搾取の被害に遭うのは脆弱な立場にあるときだと強調した。その要因として「孤立、賃金や住居を雇用主に依存していること、季節労働や非公式な仕事、限られた交通手段、ケアへのアクセスの制約、そして助けを求めることで失うものが多いこと」を挙げる。被害者に落ち度はない。これは現在、懸念が高まっている問題である。在留資格のない被害者は、犯罪を通報すればICEによって強制送還されることを恐れているためだ。同様に、米国生まれの子どもたちも、親に不要な注目が集まることを避けたいと考える場合がある。

オンライン虐待を防ぐためのツール

おそらく最も重要なのは、何が起きても親が助けると子どもに安心させること、そしてさまざまなシナリオについて教えることである。

子どもにプライバシーについて教え、SNSの設定を調整する手助けをしよう。パスワードを守り、友人と共有しないこと。フィードはパーソナライズされていないアルゴリズムを選択し、自動再生をオフに設定しよう。子どもにデジタル上の境界線を設ける方法を教えよう。

The Retreatのサイトには、ほかにも多くの提案やサンプルが掲載されている。メディアリソースのページや、保護者と生徒のための契約書もある。

もう1つの優れたリソースが、ニューヨーク州ドメスティック・バイオレンス防止局(OPDV)だ。筆者は、健全な関係と不健全な関係について学ぶのに役立つ、同局の「健全な関係クイズ」や「ディープフェイク・ディテクティブ(探偵)」、「チューズ・ユア・オウン・アドベンチャー(自分で行き先を選ぶ冒険)」が特に気に入っている。

Metaの改善策は第一歩として評価できるが、あらゆるSNSにおけるネットいじめや搾取を防ぐには、より強力な規制が必要だ。

ConnectSafelyは、次のように適切に締めくくっている。「目標は、10代をインターネットから遠ざけたり、彼らの自立を奪ったりすることではなく、年齢に応じた保護を提供しながら、彼らが自らオンライン世界を渡り歩くために必要な判断力とスキルを身につけられるよう支援することであるべきだ」

あなた自身、または身近な人が自殺を考えている場合は、全米自殺予防ライフライン(800-273-TALK、8255)に電話するか、741-741のCrisis Text Lineにテキストメッセージを送ってほしい。

forbes.com 原文

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