アジア

2026.09.17 10:30

追い詰められるプーチン露大統領、北朝鮮との関係強化を推進 中国は警戒

中国の首都北京で会談した同国の習近平国家主席(中央)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(前列左)、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(前列右)。2025年9月3日撮影(Sergey Bobylev / RIA Novosti/Anadolu via Getty Images)

中国は、この種の兵器の入手が北朝鮮を刺激し、地域を不安定化させるのではないかと懸念を強めている。ロシアの支援を受け、北朝鮮の核開発計画と宇宙関連資産は拡大し、金総書記は勢いを増している。

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中国は、ロシアとの結び付きが強まるにつれて北朝鮮が強硬な姿勢を示すようになると、その挑発が米国、韓国、日本の安全保障協力の緊密化を促し、韓国や日本が核兵器の開発に踏み切るきっかけとなり得ることを不安視している。中国はまた、北朝鮮との国境を形成する鴨緑江周辺で、難民危機を招きかねない地域紛争が勃発することも望んでいない。

中国と北朝鮮の複雑な関係

中国と北朝鮮は歴史的に相互尊重というよりは、競争、緊張、軽蔑、そして根深い不信感に満ちた関係にある。中国は北朝鮮の安定を期待しつつも、必ずしも同国の国力の増大を望んでいるわけではない。北朝鮮はせいぜい中国の「弟分」と見なされているに過ぎず、まともな行動を取ることができない「問題児」として扱われている。

ソーシャルメディア(SNS)上の投稿からも明らかなように、中国の国民は北朝鮮を「恩知らずの厄介者」と見なし、同国に対して敵対的な見方を示している。中国のSNS上では、金総書記が「太った金三世」という不名誉な愛称で呼ばれ、中国政府が検閲に乗り出す事態にもなった。世論調査では、多くの中国人が長年にわたり北朝鮮に対して冷淡な感情を抱いてきたことが示された。

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一方、ロシアに対する中国人の感情は大きく異なる。中国のSNSでは、ウクライナ侵攻で「ロシアが勝利すべきだ」と主張し、同国に対する揺るぎない支持を示す利用者が多い。中国のメディアはプーチン大統領を賢明で親切、善意に満ちた人物として描くと同時に、無敵の指導者として描写している。ロシア国民についても、勇敢で称賛に値する存在として肯定的に描かれている。中国では、ロシアは戦略的な同盟国であり、攻撃的な西側諸国に対する重要な防波堤と見なされているのだ。一方、北朝鮮については、そのような評価はなされていない。

ロシアは北朝鮮と親密な関係にあるように見えるが、これはあくまでも一時的な利害が一致しているに過ぎず、ロシア国民が北朝鮮に対して熱烈な好意を抱いているわけではない。とはいえ、同国を好意的に見るロシア人は近年、増えている。ロシアの独立系世論調査機関レバダセンターが今年実施した調査によると、北朝鮮を「親密な同盟国」と見なすロシア人の割合は3分の1に上った。ウクライナ侵攻前の2021年の調査ではわずか3%だったことから、大幅に増加したことは確かだ。

中国にとって、ロシアと北朝鮮の間で深まる関係は、機会というよりむしろ多くの課題をもたらしている。ロシアが北朝鮮との軍事的・戦略的結び付きを強めるにつれ、中国は北朝鮮に対する影響力の一部を失う恐れがあるだけでなく、予測不可能な隣国を抱えることになる。ロシアにとっては有益に見える北朝鮮との関係も、中国にとっては次第に厄介なものになりつつあるようだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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