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2026.09.17 10:00

OpenAI、「最大約240兆円の評価額」で新たな資金調達を検討か

Benjamin Fanjoy/Getty Images

Benjamin Fanjoy/Getty Images

米国時間9月16日早朝、OpenAIが評価額を1兆5000億ドル(約240兆円)とする新たな資金調達ラウンドに向けて協議を進めていると複数のメディアが報じた。サム・アルトマンCEOが年内の上場を見送る方針を明らかにしてから数日後の報道だ。

投資家は評価額約192兆円を提示、OpenAIは約240兆円を要求

ニューヨーク・タイムズのニュースレター「Dealbook」が匿名の関係者の話として報じたところによると、直近、投資家からOpenAIに対して評価額1兆2000億ドル(約192兆円)での出資の打診があったという。

しかし、OpenAIはこれを大幅に上回る1兆5000億ドル(約240兆円)の評価額を求めている。これは前回ラウンド時の評価額7300億ドル(約117兆円)の2倍以上にあたる規模だ。

ウォール・ストリート・ジャーナルもまた、OpenAIが「1兆2000億ドル超」の評価額で資金調達を行うべく、投資家と初期段階の協議を行っていると報じている。

コーディングツール「Codex」と新AIモデルが好調、年換算売上高は約6.4兆円に倍増

同社がこれほど強気な評価額を提示する背景には、競合するアンソロピックの「Claude Code」に対抗する自社のコーディングツール「Codex」や、最新AIモデルのGPT-6 AstraおよびGPT-5.6 Solなどが大きな成功を収めていることがあると報じられている。

また同報道は、OpenAIの8月時点における年換算売上高が400億ドル(約6兆4000億円)に達するペースで推移しており、2025年末時点から倍増したと指摘している。

アンソロピックは年換算売上高でOpenAIを上回り、2026年中に上場へ

一方のアンソロピックは今年5月、シリーズHの資金調達ラウンドにおいて、ポストマネー評価額9650億ドル(約154兆円)で650億ドル(約10兆4000億円)を調達したと発表している。このラウンドはアルティメーター・キャピタル、ドラゴニア、グリーンオークス、セコイア・キャピタルが主導した。

また、ブルームバーグの先月の報道によると、アンソロピックの年換算売上高はOpenAIを上回る650億ドル(約10兆4000億円)を超える見通しだという。さらにフィナンシャル・タイムズによれば、アンソロピックの投資家らは、同社の年間換算売上高が2026年末までに1000億ドル(約16兆円)から1200億ドル(約19兆2000億円)まで拡大すると予想している。両社が言及している年換算売上高とは、より短い期間の収益実績をベースに1年間の売上高を推計した予測値である。アンソロピックは年内にも上場すると見込まれており、投資家らはその時点での評価額が2兆ドル(約320兆円)に達する可能性があると見ている。

アルトマンCEOが2026年上場を否定、安全性を理由に挙げる

アルトマンは13日に公開されたフォーチュン誌のインタビューで、年内に上場するつもりはないと明言した。AI技術に関する安全性への懸念が高まっていることに触れ、今のタイミングで上場するのは「軽率」だと語った。また、安全性やアライメントの研究を進めるために最先端モデルの開発を「一時停止」するなど、株主の利益にはならない決断を下さなければならない可能性もあると述べている。アルトマンはさらに、OpenAIにはすぐに上場しなければならないような理由や圧力はないとし、「我々は準備が整った段階で上場する」と付け加えた。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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