市場の予測では、米連邦準備制度理事会(FRB)が米国時間9月16日の会合で利上げに踏み切る確率は90%とされている。これにより、借入コスト、特にクレジットカードの残高やその他の変動金利型ローンのほか、新規の自動車ローンや住宅ローンの金利が上昇する可能性がある。
FRBが2023年7月以来の利上げへ、借り入れコストが上昇
FRBは16日の9月会合において、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げ、3.75%から4%にすると広く予想されている。これが実施されれば、2023年7月以来の利上げとなる。
(編注:米国版記事掲載後、FRBはFF金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げると発表した)
利上げが実施されれば、変動金利型のクレジットカードや短期ローンの借入コストが上昇する。また、貸出コスト全体が高止まりにつれて自動車ローンや住宅ローンの金利も高くなる。
カード金利は平均25.21%へ、変動金利ローンも上昇
FRBがFF金利を0.25ポイント引き上げた場合にはクレジットカードの年利も0.25%上昇するが、これによって米国のクレジットカードの平均金利は25.21%に達する。1000ドルの借り入れにつき、年間で支払う利息が約2.50ドル増加する計算だ。
変動金利型ローンの金利も今後の請求で約0.25%上昇することになる。固定金利型の債務契約や住宅ローンの金利が自動的に上昇することはないものの、住宅ローンや自動車ローンは値上がりしないまでも高額な状態が続く可能性が高い。
新車ローン金利は0.12%ポイント上昇、住宅関連ローンにも波及
ウォレットハブの分析によると、FRBが0.25ポイントの利上げを行った場合、48カ月払いの新規自動車ローンの平均年利は0.12%上昇すると予測されている。
変動金利型住宅ローンは通常1年に1回金利が見直され、自宅の資産価値を担保とする信用枠は即座に見直される。つまり、こうした住宅ローンの多くは長期国債の利回りに連動しているものの、今回の利上げには一定の反応を示すことになる。
8月の物価は前年比3.4%上昇、FRBはインフレを警戒
8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.4%上昇し、7月から横ばいとなった。これは、エネルギー価格やガソリン価格の高騰による物価上昇圧力が続いていることを反映している。8月の1カ月間でガソリン価格は3.9%上昇し、エネルギー価格全体では前年比16.3%上昇した。
こうしたコストの上昇は輸送や製造に直結し、食品やサービスといった非エネルギー部門にも影響を及ぼすため、FRBはインフレ動向を注視せざるを得なくなっている。
また、8月の失業率は4.1%で横ばいを維持し、雇用者数は16万2000人増加したが、これもFRBがインフレ対策を優先する根拠となる。4月以降、物価は平均賃金を上回るペースで上昇しているほか、燃料価格の高騰が多くの商品の価格を引き上げた。
20%超のカード金利は利上げで上昇、過去最高水準へ
CNBCによると、ムーディーズでチーフエコノミストを務めるマーク・ザンディは「20%を超えているクレジットカード金利は、FRBが利上げに動けば上昇し、おそらく過去最高水準に達するだろう」と述べた。



