半導体株がAI開発減速論で下落した日、アップルはAIの利用増加を有料化すると示す
アップルがSiri AIの提供を始めた2026年9月14日、フィラデルフィア半導体株指数は5.9%下落し、エヌビディア株も3.4%下げた。フィラデルフィア半導体株指数は大手半導体株で構成される。半導体株の売りは、AI企業のアンソロピックとOpenAIの経営トップがAI開発のペースを落とすよう呼び掛けた後に起きた。イーロン・マスクもAI開発を減速すべきだという主張を支持した。
投資家は、AI開発のペースが落ちれば必要な半導体も減るかのように半導体株を売った。アンソロピック最高経営責任者のダリオ・アモデイは自身の論考で、AI開発のペースを調整することは、モデル訓練や技術進歩を止めることではないとしている。
アップルの発表が示す方向は逆だ。1日の使用回数の上限を超えてSiri AIを使いたい利用者には料金がかかる。追加の要求は1回ごとに、誰かが構築し、運用費を負担しているサーバーで処理される。
投資家がAI開発減速論を受けて半導体株を売った2026年9月14日、アップルはiPhone利用者に、Siri AIを上限以上に使うには料金が必要になると伝えた。
Siri AIの利用回数を増やす有料化計画は、アップルとエヌビディア株を保有する理由になる
アップルは1日に何回までSiri AIを使えるのか、上限を超えて利用する場合の料金はいくらかを公表していない。この2つの数字によって、より多くのことができるSiriに利用者がいくら払うとアップルが見込んでいるかが分かる。
iPhoneを理由にアップル株を保有することは、端末を売るだけでなく、iPhoneで使うAIを上限以上に利用するユーザーから料金を得る企業を保有することになる。
Siri AIの有料化計画を理由に、筆者はアップル株の保有を勧めている。エヌビディア株についても同様だ。アップルは最も負荷が高いAI処理にエヌビディア製チップを選んでいる。筆者は、2026年9月14日の半導体株売りについて、AI向け半導体の需要が変わらないままエヌビディア株を以前より安く買える機会だとみている。
AIを上限以上に利用するユーザーから料金を得ようとしている企業は、AIの利用量が減ることを前提にしているわけではない。


