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2026.09.24 15:15

なぜ兆円企業のリーダーは週末に仕事をしないのか? 思考をクリアにする「自己基盤」の整え方

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自分なりにコンディションは整えているはずなのに、なぜか頭が重く、意思決定に集中しきれない──そんな感覚に心当たりはないでしょうか。

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その「見えない滞り」にアプローチするのが、コーチングにおける「ファウンデーション(自己基盤)」という考え方です。これは、行動の原動力になるエネルギーを基礎体力ととらえ、日々のパフォーマンスを支える土台を意識的に整え続けるという発想です。

事業の方向性や人事、投資など、経営者の意思決定には都度大きなエネルギーが求められます。だからこそ、経営者にとって自身のファウンデーションが整っていることは単なる自己管理の話ではなく、よりよい経営判断を行うための必須条件でもあります。

しかし経営者は、この土台整備を驚くほど後回しにしがちです。整った生活習慣をもち、瞑想を取り入れたりしているような方さえ、心や頭のざわつきの元になっている「あること」にまでは、なかなか意識が向かないものなのです。

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集中力を奪い、頭を占領するものの正体

先日、あるクライアントとのセッションで、まさにこのテーマに触れる機会がありました。その方は55歳、複数の事業を手掛けるホールディングスの経営者。とても自律的で、「自分なりの整え方」をもっています。運動習慣もあり、睡眠にも気を配っています。一見すると「エネルギーマネジメント力」が非常に高い方でしたが、あるコーチングセッションで、こんな不安をこぼしました。

クライアント:自分を整えるためのルーティンはつくっているつもりです。ですが最近、頭がざわざわして、明晰に考えられていない瞬間があるんです。

鈴木:そのざわつきは、「何かを考えている」感覚ですか。それとも「何かに頭のなかを占領されている」感覚ですか。

クライアント:……後者に近いですね。こういう状態になり、1週間ほどでしょうか。

自身のファウンデーションに乱れを感じたとき、多くの人は新しいルーティンを取り入れたり、既存のやり方を見直したりします。しかし、このとき見落とされがちなのが、「エネルギーの漏れをふさぐ」という視点です。

穴の空いたコップにいくら水を注いでも、水はたまりません。穴は小さくてもその数が増えれば、漏れはひどくなります。この穴にあたるのが、コーチングでは「未完了」と呼ばれる概念です。

やろうと思いながらやっていないこと、やめようと思いながらやめていないこと、過去の出来事で今でも引っかかっていること——これらは想定以上に人のエネルギーを奪います。しかも厄介なことに、放置するほど「利子」がついたように、当初は小さかった負担が大きくなっていきます。

私が担当する経営者のなかには、メールが届いてから10分以内に返信することを自らに課している人がいます。数兆円企業のトップである彼は、金曜の夜にはすべてのタスクを完了させ、週末は一切仕事はしないといいます。

「後回しにした瞬間から、それは頭の片隅に居座り続ける。だったら今、片づけてしまったほうが軽い」と彼は言います。少し極端な例かもしれませんが、そのくらい未完了を残さないことを徹底し、仕組み化しているのです。

もちろん先ほどのクライアントには、そうした発想はまだありませんでした。そこでこの1週間、気になり続けていることを、仕事かプライベートか、インパクトの大小、解決にかかる時間などに関わらず、思いつく限り挙げてもらいました。

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文=鈴木義幸

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