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2026.09.19 13:15

理系女子がなかなか増えない理由 親の7割が望むも娘が避ける背景

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理工系には男の子が多い。これは世界的な傾向だが、アメリカではそれを問題視して女の子も理工系に興味を持つようSTEAM教育に力を入れている。日本でも保護者の意識が変化し、いろいろな取り組みが行われているが、なかなか状況は変わらない。それは、男の子は理系、女の子は文系という古い価値観に縛られた大人のせいではなかった。むしろ大人は女の子の理系進出を応援している。では、なぜなのか。

女の子のためのオンラインプログラミングスクール「griteen」を運営するGriteen(グリティーン)は、娘を持つ保護者100人を対象に「将来の職業・IT・理系分野への興味に関する意識調査」を実施した。それによると、女性の比率が低い日本における理工分野のジェンダーギャップを問題だと感じる人の割合は、「とても感じる」と「やや感じる」をあわせて76%にのぼった。

ところが、「理系やITは男の子のほうが向いている」という思い込みを持つ保護者が31%にも達した。根拠のない昔ながらのバイアスが今も根強いことを示している。しかし、女の子が理工系に進みたがらない理由は、それではなかった。ITエンジニアやプログラマーになりたいという娘の希望に、強硬に反対する親はいないはずだ。

子どもがIT関連の仕事や理数系の進路に興味があるかを尋ねると、興味があるとの回答は27%に留まった。残りは、「興味ない」が47%、「まだわからない」が26%だった。

興味が持てない理由を尋ねると、もっとも多かったのが「どんな仕事かイメージが湧かない」(53.2%)、次が「理系科目が苦手(嫌い)だから」(44.7%)、3番目が「周りにロールモデルがいない」(42.6%)などとなった。理系女子が少ない本当の理由は、そこにありそうだ。どんなに素晴らしい仕事かを第一線で活躍する女性ITエンジニアが話してくれたら状況は変わりそうだが、それより、女の子自身がプログラミングなどを体験して「面白い」と思ってもらうことが第一だ。

女の子向けのプログラミング教育に関心を持ち、習わせてみたいと回答した保護者は69%と非常に高い割合を示した。あとは、子どもたちに興味を持ってもらうだけだ。理系が嫌いで文系が好きという子に無理やり勧めるのは間違っているが、それなら、griteen以外にも女の子向けのプログラミングやロボティクスの教室はいくつもある。

女性は理系に向かないという発想はいつから生まれたのか定かではないが、女の子は学校を出たら嫁に行くのが最高の幸せという古い価値観が原因かもしれない。しかし、歴史を見れば、世界初のプログラマーとされる人物は、19世紀の女性数学者エイダ・ラブレスであり、アポロ計画のフライトシステムの開発を指揮したのはコンピューター科学者のマーガレット・ハミルトンだ。コンピューターネットワークの基礎を築いたラディア・パールマンは「インターネットの母」と呼ばれている。女性が理系に向かないという根拠はどこにもない。

AIの時代になり、ITエンジニアの需要はますます増える。すでに人材不足が問題視され、いずれ男性エンジニアだけではまかないきれなくなる。将来非常に有望な職種であることを、女の子たちにも知ってもらいたい。

出典:griteen 【調査レポート】理工系のジェンダーギャップ、家庭では?娘にプログラミングを習わせたい保護者は69%、一方でIT・理系に興味がある子どもは27%

文 = 金井哲夫

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