アップルがiOS 26.7を公開した。iPhoneのソフトウェアに見つかった80件近くのセキュリティ上の脆弱性を修正するアップデートだ。
iOS 26.7は、アップルが毎年恒例の大型ソフトウェアアップグレードとして出したiOS 27と同時に公開された。iOS 27にすぐには移行したくないiPhoneユーザーのための選択肢として位置づけられている。前回のセキュリティアップデートであるiOS 26.6.1からは、1カ月も経たないうちの公開となった。
アップルは、iOS 26.7で何を修正したのかを詳しく明かしていない。攻撃者に詳細を知られる前に、できるだけ多くのiPhoneユーザーにアップデートを済ませてもらうためだ。
とはいえ、アップルが公式サポートページで開示した修正リストによると、iOSの中核にあたるカーネルの脆弱性が16件含まれている。なかでも最も深刻なのは識別番号CVE-2026-43689の脆弱性で、悪意のあるアプリにルート権限(システムのあらゆる操作が可能になる、最上位の管理者権限)を取得されるおそれがある。
iOS 26.7の修正リストには、ImageIO(画像の読み込みや処理を受け持つiOSの構成要素)の欠陥5件と、ブラウザ「Safari」の土台となるエンジン「WebKit」の欠陥1件も含まれている。WebKitの欠陥はCVE-2026-43715として登録された解放済みメモリの使用(use after free。すでに解放したメモリ領域を、プログラムが誤って使い続けてしまう不具合)で、悪意をもって細工されたウェブコンテンツを処理すると、メモリ破損につながる可能性がある。
iOS 26.7とiOS 27、適用するアップデートを選べる
「ソフトウェアアップデート」の画面を開くと、iOS 26.7へのアップデートが目立つ位置に表示され、もう一つの選択肢であるiOS 27は画面のいちばん下に並んでいる。
アップルは、iOS 27のような新しいソフトウェアアップグレードを出した後も、旧バージョン(今回はiOS 26)のアップデートを数カ月にわたって続ける。これはよい仕組みだ。アップル製品の愛用者は、iPhoneが使えなくなるようなバグを恐れて、メジャーアップデートの即時適用を敬遠する傾向があるためだ。
この仕組みは、特に企業にとって重要である。企業はセキュリティを保たなければならない。その一方で、業務に欠かせないアプリに不具合が出る事態は避けたいからだ。
iOS 26.7を適用するかどうかは、手持ちのiPhoneがiOS 27に対応しているかどうかによっても変わるかもしれない。事前に対応状況を確認しておくことが推奨される。iOS 26.7は、iPhone 11以降のモデルとなる。
セキュリティの専門家は、「自動アップデート」をオンにしておくよう勧めるのが一般的だ。ただし、アップルは自動アップデートを段階的に配信しており、すべてのユーザーに行き渡るまでには数日、場合によっては数週間かかることもある。そのため、iOS 26.7は手動で適用するのがよいだろう。
特別な理由がない限り、早期の更新を推奨する。「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」の順に開き、iOS 26.7かiOS 27を今すぐダウンロードしてインストールしよう。



