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2026.09.16 17:45

世界のベストホテル50、富裕層が求める「究極の快適性」の先

パリで9月15日、「The 50 Best Hotels」が発表された

パリで9月15日、「The 50 Best Hotels」が発表された

イギリスのウィリアム・リード社が発表する「ザ・50ホテルズ」(旧、The World’s 50 Best Hotels)が、9月15日、パリ・ルーブル美術館の地下にあるイベント会場、レ・サル・デュ・カルーゼルで発表され、ホテル関係者やジャーナリストなど900人以上が集まった。

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今回のリストでは、2年連続でローズウッド香港が世界一に輝いた。

「昨年の受賞により、世界1位のホテルを見てみたいという理由で香港を訪れる人が増え、ローズウッド香港自体が香港における目的地の一つとなった。通常アワードを受賞しても数カ月で話題性が薄れるのに対し、世界一位は、1年を通して話題が続いた」と、マネージングダイレクターのヒューゴ・モンタナリ氏はその影響の大きさを述べた。

経営においては「10年経ったからリノベーションをする」というようなスピード感ではなく、レストランのリニューアルなど、常に新しさを生み出すことを大切にしているという。また、全スタッフに対して5年間の「学習ロードマップ」を作成し、金銭的な報酬だけでなく「成長している」と感じられる実感をモチベーションにチームづくりを行っていることが強みだと話す。

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世界一に輝いたローズウッド香港
世界一に輝いた「ローズウッド香港」

日本からは、50位以内が昨年から1軒増えて4軒に。11位にアマン東京、24位にブルガリ東京、パティーナ大阪が33位、 パークハイアット京都が37位に入った。初登場のパティーナ大阪は「ベストニューホテル」にも選ばれている。事前に発表されていた51位〜100位のリストでも昨年の2軒から7軒に増え、100位までのホテルのうち1割が日本のホテルという結果となった。

「感情」がキーワードに

今回、関連のトークイベントなどで特に話題に上ったのが「感情を動かすサービス」の重要性だ。

たとえば、初ランクインのなかでも際立って順位を上げたホテルに贈られる「ハイエストニューエントリー」を受賞したイタリア・モデナの「カサ・マリア・ルイージア」。レストラン版のリストで過去に世界No.1に輝いた「オステリア・フランチェスカーナ」のマッシモ・ボットゥーラシェフが妻のララ・ギルモア氏と営むホテルだ。

「カサ・マリア・ルイージア」のメンバー
「カサ・マリア・ルイージア」のメンバー

「構いすぎず、自由に過ごしてもらう」ことがモットーで、古い建物を改修した空間で、ゲストは冷蔵庫の中に置いてあるレストランクオリティの軽食やドリンクを自由に楽しむなど、彼らの自宅に招かれたような時間を過ごすことができる。

「大人の遊び場」と名付けられたジムでは、入り口に置かれた本物の警備員と見まごうばかりの蝋人形に驚かされたり、スーパーカーやアートコレクションに触れられたり。最近は近くのバルサミコ醸造所を買い取り、そのつくり方を学べる機会を設けるなど、より地元の体験として表現している。

強いパーソナリティ、アイデンティティのあるホテルが人の感情に残る体験につながっていると言えるだろう。

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文・写真=仲山今日子

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