一方、シームレスなラグジュアリーへのトレンドと同時に、体験としては必ずしも快適では無いものの、自己の変革につながる、深い精神性のある体験も重要な要素となっていくという指摘もあった。
イギリスのトラベルジャーナリストのジェニファー・サウサン氏は、トークイベントのなかで、マンダリンオリエンタル東京がアレンジした山伏体験について次のように触れた。
「長時間歩き、どこに行っても『私は受け入れます』と唱えることしか許されない。滝行を含む体験は決して楽なものではなかったが、厳しい修行を続けてきた山伏の生き方を辿ることは、心に残るラグジュアリーな旅だった」
富裕層が若年化するにつれて、ラグジュアリーの価値も変わりつつある。快適さを追求したシームレスなラグジュアリーは、逆を言えば全てがスムーズに進みすぎて、印象が薄れてしまうきらいがある。それとある意味逆のチャレンジングな体験が、印象深く感情を揺さぶり、新たなラグジュアリーな旅のあり方として注目されていく可能性もある。
どちらを選ぶにしても、これからのホテルには、パーソナライズされた、一人一人のゲストの「感情の設計を行う」仕組みづくりが、より重要になってくると言えるだろう。
ランキングは以下の通り。
1. Rosewood Hong Kong | Hong Kong
2. Capella Bangkok | Bangkok
3. Four Seasons Bangkok at Chao Phraya River | Bangkok
4. Atlantis The Royal | Dubai
5. Passalacqua | Lake Como
6. Rosewood São Paulo | São Paulo
7. Mandarin Oriental Qianmen | Beijing
8. Upper House Hong Kong | Hong Kong
9. Chablé Yucatán | Chocholá
10. Mandarin Oriental Bangkok | Bangkok


