AMP Marketing and PRのCEO兼創設者として、私は有名企業や、国内最大手クラスのエネルギープロバイダーなどの創業者やCEOたちと席を共にしてきた。私の仕事は、彼らが公に語るストーリーの発信を支援することだが、彼らの個人的なストーリーを耳にすることも少なくない。
私はよく、何がビジネスを成功に導いたのかを尋ねる。
タイミングが良かったと言う人はいない。運が良かったと言う人もいない。適切な時に適切な場所にいたからだと言う人も、実際にそうであったとしても一人もいない。しかし彼らは、長い間実践し続けることで無意識のうちに行えるようになった、具体的で、学ぶことが可能で、かつ地味な習慣について語ってくれる。
このことに気づいたとき、私の成功に対する見方が変わった。ビジネスにおける成功は宝くじのようなものではない。成功を収める人々は、大半の人が決して身につけない習慣をマスターしている。そしてこれらの習慣は、運とは異なり、学ぶことができるのだ。
ここでは、きわめて高い成功を収めているビジネスリーダーたちに一貫して見られる、7つの重要な習慣を紹介する。
1. 自己を信じる力
がむしゃらに動くこと(ハッスル)と、前進すること(ドライブ)には違いがある。がむしゃらに動くことは単なる動きだが、前進することには方向性がある。前進するには、目的地にたどり着ける保証がなくてもアクセルを踏み続けなければならない。
ある創業者は、自身の成功の秘訣は「ブレーキを外し、アクセルを踏み込むこと」だと語った。これは彼のビジネスにおける比喩である。何かに失敗しても、彼は自分を疑うことはなかった。教訓を得て、ただ進み続けたのだ。彼にとって、失敗はデータにすぎなかった。
大きな夢を抱くことは大切だが、そこにたどり着くための努力を厭わないことだ。もし自分にその成果を出す能力があると信じられなければ、目的地に到達するずっと前に、やめる言い訳を見つけてしまうだろう。その疑念を自己を信じる力に変えることができれば、その結果に自分自身でも驚くかもしれない。
2. 自分の時間を守る
リーダーが持つ最も価値あるものは、自身のスケジュールだ。成功している人々は、それを徹底的に死守する。
彼らは会話を切り上げ、部屋を立ち去り、目的の不透明な会議を断る。キャリアの初期、私はこの様子に不快感を覚えたものだ。だが、今なら理解できる。彼らはあなたを軽視しているのではなく、取り戻すことのできない唯一の資源である「時間」を守っているのだ。
時間を守るということは、適切に権限を委譲することでもある。権限委譲には2つの側面がある。タスクを手放すのは簡単なことだ。もう一方は、相手を適切に育成するために時間を投資することである。もし3カ月経ってもまだ自分で仕事の大半をこなしているなら、それは委譲したとは言えない。単に先送りしただけだ。
3. 自己規律
規律とは、誰も見ておらず、締め切りもない状況で発揮されるものである。
それは、翌朝早くに用事があるからと友人との飲み会を断ることだ。また、開始2カ月目の最もエキサイティングだった時期を過ぎ、18カ月目に入っても計画をやり遂げることでもある。多くの人が諦めてしまうような、仕事が楽しくなくなった時期でも、規律があなたを軌道にとどめてくれる。
ソーシャルメディアの普及によって、これが難しくなっている。手軽な稼ぎや苦労のない事業拡大という幻想の上に、ひとつの経済が成り立っているからだ。これにより、物事が困難に感じられるなら、やり方が間違っているに違いないと、ある世代の人々は思い込まされている。しかし、たとえ一夜にして成し遂げられたように見える成功であっても、その大半は、何年にもわたる努力と決意、そして忍耐の賜物なのだ。
4. 忍耐
実行する価値のあるすべての計画には、中盤に「谷」が存在する。つらい部分を乗り越えたものの、まだ何も成果が現れないという時期だ。ほとんどの人はここで挫折する。彼らは休むために家に帰るのではない。谷のない、もっと手っ取り早い計画を探しに行くのだ。そしてまた最初から始め、新たな谷にぶつかり、再び諦める。10年後、彼らは15の計画を始めて何一つ完遂できず、自分は「運が悪い」と結論づけることになる。
しかし、常に手っ取り早い勝利ばかりを追い求めていては、築くのに何十年もかかるような成功を手にすることは決してできない。
忍耐力があれば、静かに構えて停滞期を乗り切ることができる。また、自らの直感に耳を傾け、忍耐がなければ見過ごしていたであろうチャンスに気づく余白も生まれる。
5. 絶え間ない人脈形成と関係構築
周囲に置くべきなのは、自分がなりたい姿を反映している人々だ。成功者の特性を体現している人々に囲まれていれば、彼らの優れた習慣を自分自身に取り入れる機会が得られる。
私がこれまでに共に仕事をしてきたすべてのエグゼクティブは、人脈を「メンテナンスが必要な資産」として扱っている。それは単なる連絡先リストではない。彼らは可能な限り直接会い、何の見返りもないときでもフォローアップを欠かさない。そして、必要になる何年も前から関係を築いているのだ。
チャンスは人を通じてやってくる。人脈が希薄であれば、どれほど実力があっても、チャンスは自ずと少なくなってしまう。
6. 言ったことを実行する
約束を守ることは当たり前のように思えるが、誰もがそうしているわけではない。この姿勢こそが、言葉に重みのある人物とそうでない人物を分かつ特徴である。
できないことや、やるつもりのないことを引き受けてはならない。実行する意図がないのに、やると他人に言ってはならない。「イエス」と言う方が「ノー」と言うよりも簡単だが、その安易な「イエス」は礼儀正しい嘘にすぎない。約束を果たさなければ相手に迷惑がかかり、自分自身の信頼も失うことになる。
7. 気が進まないことを繰り返し行う
ベストセラー作家のトニー・ロビンズは、成功のために最も重要な特性は、自分にとって居心地の悪いことを繰り返し行う能力だと述べている。会議を主導する。プレゼンテーションを行う。断られるかもしれない提案をする、といったことだ。
多くの人は、鼓動の高鳴りや胃の締め付け感を警告のサインだと受け取る。しかし、それは違う。それは体が、パフォーマンスを発揮するために必要な準備を整えてくれているのだ。
最初のプレゼンテーションは恐ろしいものだ。10回目は居心地が悪く、50回目になれば、ごくありふれた日常になる。プレゼンテーション自体は何も変わっていない。変わったのは自分自身なのだ。
これら7つの習慣は、いずれも特別な学位、経歴、あるいは運を必要としない。必要なのはビジョンと、自分を信じる力だけだ。そして、挑戦しようと決めたときの高揚感が薄れた後も、その習慣を繰り返し実践することである。



