視聴スタイルにも、限られた時間をどう配分するかという意識の差が表れている。「全話の放送・配信終了後に一気に見る」「家事や食事、スマートフォン操作などをしながら見る」といった項目では、20代・30代がいずれも50代を20ポイント以上上回った。「家事や食事、スマートフォン操作などをしながら見る」は20代で64.8%、30代で65.2%に達するのに対し、50代は42.0%にとどまる。「本編を倍速で見る」についても20代で35.6%、30代で32.4%であるのに対し、50代は18.4%と開きが見られた。多忙な若年層ほど、倍速やマルチタスクを駆使して効率的にコンテンツを消費する傾向が強い。

コンテンツへの関わり方や金銭の消費傾向においても世代差は鮮明だ。直近1年間のアニメ関連の月平均支出額について、全体では53.6%が「使っていない」と回答。しかし20代に限ると「使っていない」を除いた56.4%が支出を行っており、月1万円以上を費やす割合も8.4%と、30代の7.2%、40代の5.6%、50代の2.8%を上回る。視聴にとどまらず、関連市場へ積極的に投資する熱量の高さが見て取れる。

じっくりテレビの前に座って楽しむ層がいれば、スマホを片手に効率よく世界観を吸収し、関連市場へ積極的に投資する層もいる。同じアニメ作品であっても、世代によってこれほど楽しみ方や関わり方が異なるのは非常にユニークだ。ターゲット層に応じたプラットフォーム選定やアプローチ方法など、今後のコンテンツ消費戦略を考える上でも興味深いデータだと言えるだろう。
出典:ロイヤリティマーケティング「アニメの視聴実態に関する調査(Pontaリサーチ調べ)」より


