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2026.09.15 10:16

スティーブ・ジョブズはいかにしてiPhoneを傷つけ、モバイルの歴史を変えたのか

Adobe Stock

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初代iPhoneの発売を4週間後に控え、スティーブ・ジョブズは不機嫌極まりなかった。彼が愛用していたiPhoneの画面が、ポケットの中の鍵によって容赦なく傷ついていたからだ。「ガラスの画面にしたい。6週間で完璧なものを作ってくれ」

本稿は、スマートフォン時代を形作った決定的な瞬間に迫る連載「iPhoneの30日(30 Days of iPhone)」の3日目の記事である。

コーニングのChemcor:iPhoneのために復活した冷戦期の工業用ガラス

その答えは1962年にあった。当時、コーニング・グラス・ワークス(現コーニング)が「Chemcor(ケムコア)」ガラスを開発していたのだ。これは、表面を高度に圧縮することで損傷や負荷に対する耐性を高めた化学強化ガラスである。1960年代には市場を見出すことができなかったが、iPhoneのプラスチック製画面が傷ついたことこそ、コーニングが必要としていた突破口となった。

モトローラの折りたたみ式携帯電話「Razr(レイザー) V3」は、外部ディスプレイにプラスチックではなくガラスを採用したデザインだった。2004年11月16日の同機の発売を受け、コーニングの研究チームはChemcorを復活させられるかどうかの検討に入った。これが、家電製品に適した強化ガラス開発の出発点となった。同社CEOのウェンデル・ウィークスは賭けに出た。研究者たちならアップルを満足させる答えを期限内に導き出せると踏んだのだ。大規模な量産は可能なのか。わずか1.3mmの厚さに加工できるのか。そして、極めてタイトなスケジュールに間に合わせることができるのか。

この新しい強化ガラスは「Gorilla Glass(ゴリラガラス)」と名付けられ、2007年に発売された初代iPhoneでデビューを飾ることになる。

初代iPhoneがプラスチック製ディスプレイを駆逐した

それ以来、コーニングによれば、ゴリラガラスは世界中で80億台以上のモバイル機器に採用されており、2025年の「電子機器用アルミノケイ酸塩ガラス市場」において72%のシェアを占めていると報じられている。ジョブズの突然の命令と、アップルのiPhone開発チームが急遽見出した解決策の影響は、今日のあらゆるハイエンドスマートフォンに脈々と受け継がれている。

本稿は「iPhoneの30日」の3日目の記事である。昨日は、スティーブ・ジョブズがiPhoneへのネイティブアプリ搭載に難色を示した理由について取り上げた。

forbes.com 原文

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