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2026.09.15 09:54

今の地位を築いた方法では、望む場所にはたどり着けない

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多くのビジネスオーナーは、ある数値に達すると失速する。売上が100万ドル(約1億5400万円)、300万ドル(約4億6200万円)、あるいは500万ドル(約7億7000万円)を超えたあたりで、それまで成長をもたらしていた努力が通用しなくなるのだ。そのため、彼らは自然に思える行動をとる。現在の規模に到達するまでに効果のあった手法(プレイブック)をさらに推し進め、以前と同じような人材を新たに採用し、同じやり方をより精力的に実行する。しかし、数値はほとんど動かず、その理由が分からずにいる。

1000社以上に助言してきた立場から、その理由を説明できる。事業は、設計された通りに動いているだけなのだ。多くの経営者は、高く狙って外したのではない。低く狙い、そこに到達したのである。そして100万ドル(約1億5400万円)に到達するために設計された土台は、どれほど強く押し上げても、1000万ドル(約15億4000万円)を支えるようには設計されていない。

2500万ドル(約38億5000万円)の問い

行き詰まりを感じている経営者に私が投げかける問いがある。それは毎回、会話の流れを変える。「もし、初日からの目標が100万ドル(約1億5400万円)ではなく2500万ドル(約38億5000万円)であったなら、どのような異なる行動をとっていただろうか」という問いだ。

答えは常に同じである。「すべて」だ。採用する人材、システム、価格設定、そしてオーナー自身の役割まで、すべてが異なる。最終目標が青写真を描くのだ。100万ドル(約1億5400万円)を目指すとき、人は100万ドル(約1億5400万円)規模の意思決定を行う。100万ドル(約1億5400万円)規模の業務量を処理できる人材を雇い、100万ドル(約1億5400万円)規模のオペレーションを整理された状態に保つプロセスを構築し、100万ドル(約1億5400万円)のビジネスに適した価格設定を行う。これは見事に機能する。目指した場所に正確に到達できるからだ。しかしその後、1000万ドル(約15億4000万円)や2500万ドル(約38億5000万円)を目指そうと決意したときに、不都合な真実に気づく。100万ドル(約1億5400万円)のビジネスと2500万ドル(約38億5000万円)のビジネスは、単に規模が違うだけの同じビジネスではない。それらは、最初の決断の時点から異なる設計で作られた、全く別の2つのビジネスなのである。

だからこそ、多くの経営者は外から見れば成功に見える水準で行き詰まる。彼らは、現在の成果を出すよう完璧に設計された機械をつくった。そして今、その機械に、もともと設計されていないことをさせようとしているのだ。

限界は細部に現れる

実際のオペレーションにおいて、私はこのような事例を頻繁に目にする。私がアドバイスした、複数店舗を展開するある飲食企業は、本格的なケータリング部門を立ち上げていた。実際の需要があり、大きな売上を上げていたが、すべての見積書が手作業で作成されており、1人の従業員が対応のために週に10〜20時間をデータ入力に費やしていた。このオペレーションは、創業当時の規模に合わせて構築されたものであったため、需要がその規模を超えると、繁忙期には維持するだけで1人の従業員のほぼフルタイムの仕事になってしまった。成長は機会をもたらしたのではない。彼らが知らず知らずのうちに構築していた限界を露呈させたのである。

私が長年アドバイスしてきたある不動産エージェントは、有料広告を使って規模を拡大する準備が整ったとして私のところへやってきた。しかし、彼のバックエンドは週に1〜5件のリードしか処理できない設計になっていた。彼は、自分が目指す規模ではなく、現在の規模に合わせて構築された基盤に、多額の広告費を投入しようとしていたのだ。いずれのケースにおいても、改善は成長の前に必要であった。すなわち、望む規模に合わせた基盤を再構築し、その上で目標を達成しに行くということである。

2歩下がって、3歩進む

ここで、誰も教えてくれない現実がある。次のレベルへの到達は、決して直線的な上昇ではないということだ。それは往々にして、3歩進むために2歩下がることを意味する。なぜなら、これまでに構築してきたものの一部を解体し、より大きな数値に合わせて再構築しなければならないからである。

100万ドル(約1億5400万円)の時点で顧客を獲得していた方法が、1000万ドル(約15億4000万円)の規模でも通用することは滅多にない。現在の規模に導いてくれたチームが、次のステージへ連れていってくれるチームとは限らない。過去の規模において合理的だった価格設定が、現在では利益率を制限する要因になっている可能性もある。オーナー自身の役割さえも変える必要がある。再構築は後退のように感じられるため、オーナーは現在うまく機能しているバージョンのビジネスを守ろうとし、なぜ未来に向けて成長しないのかと頭を悩ませる。ブレイクスルーを果たす経営者とは、今なお機能している仕組みであっても、それがすでに通過した過去の数値のために構築されたものであることを理解し、進んで解体できる人々である。

「イエス」から「ノー」への転換

私がすべての創業者に伝えるルールがある。初期には、ほぼすべてに「イエス」と言う。成長するにつれて、ほぼすべてに「ノー」と言う。

「イエス」と言うことが、創業期を生き残る方法である。不規則な顧客を引き受け、新しいチャネルを試し、追加のサービスを提供し、それらすべてを実践してリアルタイムでフィードバックや結果を得ることで、何が機能するかを見極める。

その直感が、最初の数百万ドルの売上を築く。しかしその後、それは静かに上限へと変化する。より大きなビジネスは「引き算」によって構築される。小規模だった頃には合理的だったが、現在は次のレベルで必要とされる集中力を削ぐような、提案、顧客、活動を削ぎ落とすことによって構築されるのだ。大半のオーナーはこの切り替えができない。なぜなら、今なお利益を生み出しているものに対して「ノー」と言うことは、たとえそれが上に進むための唯一の道であったとしても、誤っているように感じられるからである。

まず真の目標数値を決める

無難に思える数値ではなく、本当に達成したい数値に対して正直になるべきだ。野心の大きさがビジネスの設計を決めるからである。その上で、現在のシステムをストレステストにかける。もし明日、需要が3倍になったとしたら、現在の基盤は耐えられるだろうか、それとも破綻するだろうか。顧客の獲得方法、実務の担当者、現在も「イエス」と言い続けている事柄、そして依然として自分を経由している業務の量を確認してほしい。破綻をきたす場所は、弱点ではなく、今後のロードマップにほかならない。

人は望む数字に到達するのではない。自ら設計した数字に到達する。自分が本当はどこへ向かっているのかを決めるべきだ。築いてきたものが、より小さな場所のために設計されたものなら、2歩下がる勇気を持たなければならない。時にはそれこそが、3歩進む唯一の方法なのである。

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