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2026.09.15 09:46

AI時代にエージェンシーの新人をリーダーへと育てる方法

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エントリーレベルの仕事は急速に変化しており、エージェンシーにとって現実的な課題を生んでいる。キャリア初期に基礎を身につけるうえで役立っていた業務の一部をAIが担うようになった今、人はどうやってリーダーになるための十分な知識を築けばよいのか。研究によれば、変化はすでに始まっており、AIの影響を受けるエントリーレベルの職務では、リーダーシップ、創造性、判断力といったスキルが一層求められるようになっている。

ハイブリッドワークやリモートワークは、経験豊富な同僚を見て、聞いて、ともに働くことで得られる非公式な学びを再現しにくくしている。これからの道筋では、若手人材が将来のリーダーになるために必要な経験、フィードバック、責任をどのように獲得するかを、エージェンシーが再考することが求められる。ここでは、Forbes Agency Councilのメンバーが、ハイブリッドかつAI活用型の職場で次世代のリーダーシップを育むための戦略を共有する。

1. メンターシップとコーチングをAI時代の成長に組み込む

AIはエージェンシーの働き方を変えているが、人材育成のあり方まで変えるべきではない。将来のリーダーを育てるエージェンシーは、メンターシップ、体系的なコーチング、そして時間をかけた責任範囲の拡大に投資する。AIは学習を加速させるべきであり、学習を置き換えるものではない。リーダーシップは判断力、コミュニケーション、経験によって築かれるものであり、そうしたスキルは今もなお意図的に育てる必要がある。──ブロック・マレー氏(seoplus+

2. 若手には自動化ではなく、より多くの課題に触れさせる

当社の若手は1社のクライアントの課題からではなく、20社の課題から学んでいる。ホワイトラベル業務のおかげで、ストラテジストは同じ課題を複数のエージェンシーがそれぞれ異なる方法で解決するのを、しばしば同じ週に目にする。AIはキャンペーンを要約できるが、なぜある施策は成功し、別の施策は失敗したのかまでは説明できない。その判断力は経験の量からしか生まれない。──ニタル・シャー氏(Mavlers Agency

3. 実務を学びの中心に据える

最良の学習法は実践から学ぶことだ。エントリーレベルの人材に実務を任せ、不明な点はAIを使って解決させることは、実は最速の学習方法の1つである。加えて、必要なときはチームメンバーに聞いてサポートを得られるとわかっていれば、自らが磨くべきスキルに自信を持って取り組めるようになる。──アラミンタ・ロバートソン氏(Mint Studios


Forbes Agency Councilは、成功している広報、メディア戦略、クリエイティブ、広告エージェンシーの幹部を対象とした招待制コミュニティである。参加資格はあるか


4. 新人をすぐに議論の場へ加える

AIは仕事のスピードを上げられるが、優秀な社員を優れたリーダーへと変える経験までは代替できない。だからこそ当社では、若手メンバーに早い段階から議論の場を与え、質問し、アイデアを出し、経験豊富なメンターと共に学ぶことを奨励している。未来は、テクノロジーと同じくらい人にも投資するエージェンシーのものだ。──ジャクリーン・ラマー・バーニー氏(VI Marketing and Branding

5. 戦略的判断力を養う仕事は守る

当社ではエントリーレベルの役職に対して、AIの利用を反復可能で戦略性のない業務に限定している。例えば、メディアへの提案文の執筆やメディアリストの作成はAIに補助させられる業務だが、当社にはこれらを人の手のみで行うという厳格な方針がある。若手が判断力を養うのはまさにこの領域だからだ。ジャーナリストに提案し、「ノー」と言われ、その理由と切り口の練り直し方を戦略的に考えなければならない。これによって彼らは成長に必要な経験を確実に得られる。──パリー・ヘドリック氏(Crackle PR

6. 若手が本物のつながりを築けるよう支援する

ハイブリッドやリモートの環境下では、物理的に近い距離にいることを当然視できないため、若手人材の成長は本物のつながりから始まる。メンターシップに意図を持って取り組み、シニアリーダーへの直接的なアクセスを与え、本当のスキルを育てるツールとトレーニングに投資すること。会食やオフサイト、そして信頼を築く小さな瞬間など、同じ空間に集まるべき真の理由を作り出すこと。さらに、優れたプロンプトを書く力を学ばせ、AIが生成したものを批判的に考える力を早くから身につけさせることで、AIに堪能になるよう促すことだ。──エイミー・パッカード・ベリー氏(Sparkpr

7. 技術スキルの前に批判的思考を教える

鍵は、技術スキルだけでなく批判的思考を育むことだ。AIは実行を加速できるが、将来のリーダーは戦略を理解し、問題を解決し、健全な意思決定を下せなければならない。エントリーレベルの人材に早くから当事者意識を持たせ、経験豊富なメンターと組ませ、ツールの使い方を教える前に考え方を教えることだ。それらのスキルはどんなテクノロジーよりも長く役立つ。──ソロモン・ティモシー氏(Clickx

8. AIの出力に疑問を持たせ、判断力を鍛える

鍵は、チームに対してAIを「松葉杖(頼り切るもの)」ではなく増幅装置として使うように教えることだと思う。AIは情報を整理し、日常業務を自動化し、データベースをフィルタリングできるが、将来のリーダーには批判的思考、判断力、コミュニケーション、意思決定のスキルが必要だ。エージェンシーは若手に、AIの出力に疑問を投げかけ、データ間のインサイトをつなぎ、分析を有意義なアクションと事業成果に変えることを訓練すべきだ。──ヴィン・ソンパル氏(CS Web Solutions

9. 若手をクライアントや役割の間でローテーションさせる

エージェンシーは反復ではなくローテーションによってリーダーを育てるべきだ。若手スタッフが複数のクライアント、採用、提案案件に横断的に関わることで、早い段階で文脈を得られるようにする。リモートやハイブリッドのチームでは、KPIを1つだけ使う。すなわち「信頼の醸成」だ。誰がより鋭い質問をし、クライアントを落ち着かせ、意思決定を改善しているかを追跡することだ。AIはリハーサルや調査を行えるが、リーダーシップは不確実性の瞬間にこそ勝ち取られる。──ヴァイバブ・カッカー氏(Digital Web Solutions

10. オフィス勤務にあった非公式な指導の瞬間を再現する

今年は若手人材への投資を優先事項としており、メンターシップは日々の仕事の一部となっている。AIはブレインストーミングや実行を速めることはできるが、健全な判断力は共に実プロジェクトに取り組むことから生まれる。それはホワイトボードの前、スタジオの中、ステークホルダーとのミーティング、ユーザーテスト間の会話の中で育まれる。ハイブリッドチームは、そうした瞬間を意図的に作り出さなければならない。──ゴラン・パウン氏(ArtVersion

11. 若手プロフェッショナルに意思決定の練習をさせる

AIはエントリーレベルの人材の学習を加速できるが、批判的思考の代替にはならない。エージェンシーは、若手メンバーがクライアントとの会話を観察し、アイデアを擁護し、率直なフィードバックを受け、実際のビジネス課題を解決する機会を作る必要がある。将来のリーダーは、タスクをこなすことによって育つのではない。考え、意思決定する方法を学ぶことで育つのだ。──ポーラ・キオッキ氏(Outward Media, Inc.

12. 個人として理解し合う

エントリーレベルの人材を一人の「人」として理解することで、将来のリーダーを育てよう。彼らは、自分の成長を大切にしつつ社会にインパクトを与えている組織の一員だと感じる必要がある。異なる部署を経験させ、チームを横断して関わる方法を学ばせ、AIをツールとして活用しながら批判的思考を養わせるとよい。──エルナン・タグリアーニ氏(Tagliani Multicultural

13. 失われた若手業務を、本物の責任で置き換える

AIは若手がかつて学びの糧としていたタスクを飲み込んでしまった。だから当社では、より早い段階で判断力を発揮する機会を彼らに渡している。ESBOでは、新入社員全員が入社から数カ月以内に小規模ながら実際のアカウントを担当し、シニアメンバーのクライアント通話にも同席する。リモートワークによって「聞こえてくる会話から学ぶ」機会が失われたからだ。私たちは各成果物の背後にある思考をレビューし、小さな予算での失敗は授業料と捉えている。チケット処理の列からリーダーシップへ成長する人はいない。──ボリス・ジンガロフ氏(ESBO Ltd

14. 早期の当事者意識とシニアリーダーへのアクセスをセットで与える

エントリーレベルの社員に真の当事者意識、定期的なフィードバック、そしてシニアリーダーへの直接的なアクセスを与えることだ。AIはタスクを教えられるが、将来のリーダーには意思決定、問題解決、リモートチームを横断したコミュニケーションの練習が必要である。──デビッド・イスピリアン氏(Ranxy

15. AIには真似できないもので導けるよう人を育てる

エージェンシーは人をAIと競わせるように育てるのではなく、AIには再現できないもの、すなわち好奇心、審美眼、共感、ストーリーテリング、批判的思考でリードできるように育てるべきだ。若手に早くから当事者意識を持たせ、AIと実際のクライアントワークを組み合わせ、マネジメントよりメンターシップを優先しよう。未来は、より良い問いを立て、信頼を築き、アイデアを人と人とのつながりに変えられるプロフェッショナルのものだ。──サン・イ氏(Night Owls

forbes.com 原文

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