宇宙

2026.09.15 14:00

今年最高の輝きを放つ「宵の明星」を眺め、月のクレーターを観察しよう 今週の夜空

細い月と金星(stock.adobe.com)

細い月と金星(stock.adobe.com)

今週は、日没後の西南西の低空でまばゆい光を放つ「宵の明星」の金星が今年いちばんの見ごろを迎える。週末に最大光度となる金星は14日、細い月と大接近し、今月屈指の美しい夕景を披露した。17日には、月がさそり座の赤色超巨星アンタレスと共演する。

残暑の中に秋の気配が漂う宵の入りに、夕月と明るい星々が夏の名残を惜しむかのような1週間だ。9月15日(火)からの夜空の見どころをまとめた。

9月15日(火):宵の明星を堪能しよう

今春から日の入り後の西の空に君臨してきた金星は、いまや夜を迎えるごとに地平線へと高度を下げていくが、今週いっぱいはぎりぎり鑑賞できる。これを逃すと太陽の光に隠れて見えなくなるため、残り少ない鑑賞の機会を逃さず楽しみたい。金星の左上には、優美な弧を描く月齢4の月が浮かんでいる。

2026年9月15日、日の入り30分後(東京:午後6時19分)の西の空。金星の右側に光る星はおとめ座のスピカ。画面右上にアルクトゥルス、左端にはアンタレスが見える(Stellarium)
2026年9月15日、日の入り30分後(東京:午後6時19分)の西の空。金星の右側に光る星はおとめ座のスピカ。画面右上にアルクトゥルス、左端にはアンタレスが見える(Stellarium)

9月17日(木):月とアンタレスが大接近

半月にやや足りない月齢6の月が、夕闇の迫る空をより高く昇り、南西の空で赤く光るさそり座の主星アンタレスに接近する。互いの距離を縮めながら共に地平線に沈んでゆく様子を観察しよう。

2026年9月17日、日の入り45分後(東京:午後6時31分)の南西の空。月はさそり座の「ハサミ」の付近にある。(Stellarium)
2026年9月17日、日の入り45分後(東京:午後6時31分)の南西の空。月はさそり座の「ハサミ」の付近にある。(Stellarium)

宵の明星が見ごろ

2026年を通して金星を追いかけてきたのなら、今週を見逃してはならない。「宵の明星」として圧倒的な存在感を放ってきたこの惑星は今、見かけの位置が太陽に近づきつつあり、どんどん見つけにくくなっている。私たちの視界からすっかり姿を隠してしまう前に、最後の雄姿を目に焼き付けてほしい。西南西の地平線が晴れて、遠くまで見通せることが肝心だ。

米ニューメキシコ州のチャコ文化国立歴史公園で、夕闇に沈みゆく岩山ファハダ・ビュートの眺めと金星(Jon G. Fuller/VWPics/Universal Images Group via Getty Images)
米ニューメキシコ州のチャコ文化国立歴史公園で、夕闇に沈みゆく岩山ファハダ・ビュートの眺めと金星(Jon G. Fuller/VWPics/Universal Images Group via Getty Images)

今週の星座:ペガスス座

ペガスス座の3つの星とアンドロメダ座の1つの星を結んでできる「秋の四辺形」は、秋の夜空で最も見つけやすい星の形だろう。4つの星がほぼ完璧な大きな四角形に並び、翼の生えた馬の胴体を形づくっている。「ペガススの大四辺形」の名でも知られるこのアステリズム(星群)は、日没後に東の空に昇ってくるため、肉眼で識別しやすい。

2026年9月中旬、午後9時頃の東京の夜空(国立天文台)
2026年9月中旬、午後9時頃の東京の夜空(国立天文台)

馬の頭や前足に当たる星々も周囲にあるが、やはり印象に残るのは大四辺形だ。これさえ見つけられれば、アンドロメダ座、うお座、みずがめ座といった近くの星座を見分ける手掛かりになる。星空観察の案内役として、頼もしい存在である。

上弦の月を観察しよう

望遠鏡で月を観察するなら満月がいちばんだと考える人は多いが、実はそうでもない。最もおすすめなのは上弦の月の前後だ。月面に低い角度から太陽の光が差し込んで長い影を落とすため、クレーターや山脈・尾根が驚くほど鮮明に浮かび上がって見える。

上弦の月(stock.adobe.com)
上弦の月(stock.adobe.com)

今週は9月19日(土)が上弦の月。双眼鏡や望遠鏡を引っ張り出してきて使うのに最適な夜となる。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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