OpenAIの主要投資家であるソフトバンクグループの株価がアジア市場で10%以上下落し、9月14日の世界市場における主要な人工知能(AI)関連株の急落を牽引した。これは、アンソロピックやOpenAIといった主要研究所から開発ペースの減速を求める声が高まるなか、急速な技術発展が人類に存亡の危機をもたらす可能性があるとの警告が広がったことによる。
米国株先物は9月14日早朝に下落し、ハイテク株比率の高いナスダック先物指数が1.6%安となったことが主導した。
AI半導体大手エヌビディアの株価は寄り付き前取引で2.13%安の213.84ドルとなり、競合の半導体メーカーであるAMD、インテル、クアルコムはそれぞれ4.77%、5.29%、4.11%下落した。
AI需要ブームを背景に年初来240%以上急騰していたメモリ半導体メーカー、マイクロンの株価は5%安の926ドルとなった。
OpenAI株の13%を保有するソフトバンクグループの東京上場株は一時13%超下落し、その日の取引を5839円で終えた。前週終値から10.7%超の下落となった。
韓国の代表的株価指数であるKOSPIも3.2%以上下落した。AIブームで業績が急伸していたメモリ半導体メーカーのサムスンとSKハイニックスの株価が、それぞれ4%、6.3%下落したためだ。
欧州では、半導体製造装置を手がけるオランダの半導体大手ASMLの株価が4.53%下落した。
Forbesの推計によれば、ソフトバンクグループの創業者兼CEOでビリオネアの孫正義の純資産は、9月14日の急落により80億ドル(約1兆2300億円)以上減少し、725億ドル(約11兆2000億円)となった。孫は世界長者番付で27位から29位に後退し、アジア勢ではインドのムケシュ・アンバニ、ゴータム・アダニ、バイトダンス創業者兼CEOの張一鳴(ジャン・イーミン)に次ぐ4位となった。



