オフィスに設置した冷蔵庫からサラダやフルーツ、惣菜を購入できる「OFFICE DE YASAI(オフィスでやさい)」を展開するKOMPEITO。9月11日、東証グロース市場に上場し、公開価格1600円に対して初値は1480円をつけ、公開価格を7.5%下回った。その後は公開価格を上回り、初日の終値は1670円だった。
2012年の創業以来、地方銀行や信用金庫などと連携した営業網を通じて顧客を拡大し、2026年5月末の契約社数は6644社に達した。26年8月期第3四半期累計では、連結売上高70.5億円、営業利益6.7億円と、前年通期までの営業赤字から黒字に転じた。上場に伴って公表した26年8月期の業績予想では、売上高98.7億円、営業利益8.8億円を見込む。
上場を次の成長にどうつなげるのか。今後の事業戦略やM&A、米国展開について、代表取締役CEOの渡邉瞬に聞いた。
──このタイミングで上場する狙いを教えてください。
渡邉瞬(以下、渡邉):上場の準備は2021年ごろから進めていましたが、一度延期し、その間にM&Aや海外展開に取り組んできました。これまでに実施してきたM&Aは既存事業との相乗効果に手応えが出てきており、主力事業自体も伸びて、利益が出るタイミングを迎えました。
上場の主な目的は、M&Aを推し進めるための信用力を高めることと、地域金融機関との連携を強めることです。信用力が高まれば、買収候補の企業との交渉にも、買収資金の調達にもプラスになります。そして地域金融機関との提携は、足元の成長を支える大きな要因なので、さらに強化したいと考えています。
──地域金融機関との提携は、具体的にどのように事業成長につながっているのでしょうか。
渡邉:現在、新規顧客獲得の約7割が、金融機関や事業会社から紹介を受けるパートナーセールスです。2026年5月末時点で、81の金融機関と189社の事業会社、計270社・機関と営業提携しています。地域企業との接点を持つ金融機関を通じて、当社の営業だけでは届きにくい中小企業にも導入を広げることができます。
金融機関にとっては、成約に応じた紹介手数料を得られるだけでなく、福利厚生を充実させたい取引先企業に具体的なサービスを提案できます。また、金融機関から地域の食品加工業者を紹介していただき、その会社が製造した商品を当社が仕入れることもあります。企業の福利厚生を支援しながら、地元メーカーの販路拡大にもつなげられる。そこが金融機関にとってもメリットになっています。
今後も連携を強め、全国各地の企業への導入を進めていきたいと考えています。



