経営・戦略

2026.09.16 17:00

ちょっとした日常の意思決定をAIの力で「競争優位性」に変える方法

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食料品店にとって日々の仕入れ判断は、利益率や顧客からの評判に大きな影響を及ぼす。食品廃棄物の削減や、品切れの防止といった日々の小さな財務改善は、1年を通すと利益率に現実的な効果をもたらすことになる。

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他のAIアプリケーションについても同様のことが言える。マーケティング費用や営業活動などにおいては、日々の微調整を行うことで、より迅速かつ漸進的な改善が可能となり、それが長期的には大きな効果をもたらす。

イノベーションは「人間+AI」の強みに焦点を当てるべき

もちろん、こうしたAIのイノベーションがそれだけで、日常的な意思決定を競争上の優位性に変えるわけではない。データに基づいた答えを出せるAIを持つことと、AIに対してまずどのような質問をすべきかを見極めることは別問題だ。さらに、AIが導き出した知見をどのように活用するのが最善かを、人間の判断力を働かせて見極めることは、また別のスキルとなる。

経営コンサルティング企業エリクサー(Elixirr)の創設者でもあるスティーブン・ニュートンCEOは、ブログ記事の中で次のように記している。

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「追求する価値があるのはどの機会か、どのトレードオフが許容範囲か、あるいは、どのリスクを取る価値があるかを判断することはAIにはできない。(中略)AIのおかげで付加価値の低い業務をさらに削減し、真に成果につながる課題の解決に対してより多くの時間を割くことができるようになる。その影響範囲は、現在の経営陣にとどまらない。ルーティン的な分析をAIがますます行うようになるなかで、組織は次世代リーダーの判断力をどう育成するかについて、これまで以上に意図的に取り組まなければならない」

このような姿勢においてAIは、人間のチームを強力に支援するツールとして捉えることができる。人間がより良い意思決定を行えるよう、有益な情報や文脈を提供するAIイノベーションこそが最大の価値をもたらす。

ビジネスが完全に自動化される段階にはまだ至っていない。企業は依然として、人間ならではの洞察力、視点、経験を持ち、顧客とつながり、微妙なニュアンスを捉えた意思決定を行えるリーダーを必要としている。

AI連携プラットフォーム「JONI」の記事が指摘しているように、こうしたソリューションは、最終的には日々下すべき意思決定の範囲そのものを変えるだろう。「勝者となるのは(中略)AIを、細かな意思決定の一つ一つを最適化するために使うのではなく、それらを完全に統合して活用するリーダーやチームになるだろう。つまり、どのツール、モデル、形式で、次のステップを決定するかをAIオペレーティングシステムに任せ、真に人間が必要とされるごく少数の選択に人間の注意力を集中させるのだ。それは目新しさを追求するための自動化ではない。企業にとって最も希少でありながら過小評価されがちなリソース、すなわち『的確な判断力』を意図的に守り、それを本当に必要な場面で活用するためのものだ」

日常業務におけるAIの活用は、時間はかかるがそれほど大きな価値をもたらさないような、単調で定型的な意思決定の一部をアウトソースしたり自動化するのに役立つ。これによって些細な意思決定を、より迅速かつ効果的に行うことが可能になり、より高度な業務や意思決定に充てる時間を増やすことができる。

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翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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