私たちがリーダーを選ぶ方法にはどこか問題があると、研究者たちは何十年も前から指摘していた。もちろん、その選出プロセスが「集団の中から最も優れた人物を確実にリーダーへと引き上げるもの」であると前提すればの話である。
能力が影響を与えていることは確かであり、多くの場合、スキルや専門知識が決定打となる。しかし、重要なのは決してそれらだけではない。私たちの最も大切な個人的資質とも言える「知性」についても同じことが言えるが、知性がリーダーシップにどのように結びつくのかというプロセスは、想像以上に奇妙なものである。
その仕組みを理解し、どう対処すべきかを知るためには、まず、私たちが日常的に混同している2つの概念を切り離す必要がある。研究者が「リーダーシップの創発(誰がリーダーに選ばれるか)」と「リーダーシップの有効性(リーダーになった後にどれだけ優れた業績を上げるか)」と呼ぶものである。
この違いが、ほぼすべてを左右する。
身体的特徴とリーダーシップの関係
リーダー層と話すときに、文字通り「見上げる」ような感覚を抱いたことがあるとすれば、それは気のせいではない。
この分野の研究における最も確実な知見の一つが、身長と職場での成功との間にある強い相関関係である。研究によると、身長はリーダーシップの創発、社会的評価、そして業績と関連しており、特に社会的評価に対する影響が最も強かった。追跡調査のサンプル全体において、身長6フィート(約183センチメートル)の人と5フィート5インチ(約165センチメートル)の人の間には、30年間のキャリアで約16万6000ドル(約2560万円)の生涯年収の差が生じるという結果が出ている。
身長だけではない。政治的リーダーシップに関する研究では、人々は特に脅威に直面している状況下において、肉体的にたくましいリーダーを好む傾向があることが示されている。さらに奇妙なことに、支持者は対立候補よりも自分たちが支持する政治リーダーの体格を肉体的に大きく認識する傾向があることも分かっている。



