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2026.09.14 09:30

銅価格が急騰──世界の銅鉱山生産量、2017年以来初の年間減少となる可能性が浮上

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米国時間2026年9月8日の取引で、銅相場は再び過去最高値を更新した。ロンドン金属取引所(LME)の3カ月物は1トン1万4779ドル(約225万円)に達した。ニューヨークの銅先物も1ポンド6.78ドル(約1031円)まで上昇した。「赤い金属」である銅は2026年初めから約24%上昇し、2026年9月11日までの12カ月では約51%高となり、マグニフィセント・セブン(M7)銘柄を上回る上昇率となっている。

関税を見越した取引だけでは、銅価格の上昇を説明できない

なぜ銅がこれほど上昇しているのかと尋ねれば、多くの人が同じ理由を挙げるだろう。関税だ。米商務省は、精製銅の輸入に2027年から15%、2028年から30%の関税を課す案を示しているが、政権は実施すると確認してもいなければ、否定もしていない。一般に語られている筋書きは、期限前に銅を米国内の倉庫へ運び込もうとトレーダーが急いでいるというものだ。2026年7月の輸入量は実際に過去最高の22万5094トンに達した。

理屈の上では筋が通る。だが、私はもはや、それが正しい説明だとは考えていない。

このページのグラフを見てほしい。トレーダーが本当に関税を予想しているなら、ニューヨーク価格はロンドン価格を上回らなければならない。その上乗せ分だけが関税負担を吸収できるからだ。実際、2025年夏はそうなった。2025年7月、COMEX(ニューヨークの商品取引所)では、銅価格がLME比で平均約23%高く、ピーク時には上乗せ率が30%に達した。

2026年1月から9月11日までの上乗せ幅の平均は約1%にすぎない。2月と3月にはむしろマイナスとなり、ニューヨーク価格がロンドン価格を下回った。2026年9月11日の執筆時点では、価格差は1トン約148ドル(約2万2500円)だ。

つまり銅価格は1年間でほぼ5割上昇したが、値上がりを説明するとされるニューヨークとロンドン間の価格差は、低い水準のままほぼ動かなかった。

これが関税を見越した取引なら、価格差は14カ月前、つまり2025年7月のように大きく開いているはずだ。実際にはそうなっていない。ならば、別の要因が銅価格を押し上げていることになる。

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