暮らし

2026.09.21 18:00

週ごとに実践できる、あなたを幸せにするささやかな「習慣7選」

stock.adobe.com

stock.adobe.com

幸福についてのアドバイスの多くは、問題は「規模」にあると考えている。幸せでないのなら、仕事や住む街、人間関係、朝の過ごし方などで何か大きな変化が必要という考え方だ。時にはそうした変化が必要なこともあるだろう。だが実際にそうした変化を起こした人たちはその効果が予想よりも早く薄れてしまったと語ることが多い。

ここから導き出される実用的な示唆は、幸福とは目的地のようなものではなく、人が継続的に実践するものに近いということだ。学術誌『Nature Human Behaviour』に2026年に掲載された研究では、多岐にわたるささやかなウェルビーイングの実践は何もしない場合よりも効果的であることが示された。そして、最も一般的なウェルビーイングの実践(マインドフルネス、コンパッション、運動、単発のポジティブ心理学エクササイズなど)はほぼ同程度の効果を示し、目立って効果的なものはなかった。

こうしたウェルビーイングの実践の効果が長期的に続くかどうかを左右するのは、その活動が実際に行う人に本当に合っているかどうかだ。そして、内容に変化を持たせることも大いに役立つ。これは毎日同じことを続ける習慣よりも週ごとに変化を持たせる方が長続きしやすい理由でもある。

習慣1:ほとんど面識のない人と誠実に交流する

親しい友人ではなく、喫茶店のカウンターにいる人、2階下に住んでいる近所の人、普段一緒に仕事をすることのないチームの同僚でいい。「緩やかなつながり」に関する研究では、知り合いとの短くとも誠実な交流は人々が思う以上に気分を向上させることがわかっている。

注目すべきは予想と実際の経験とのギャップだ。大半の人がこうした会話を避けるのは気まずくなるだろうと予想するからだ。だがその予想はほぼ間違いなく外れることがわかっている。

学術誌『Journal of Experimental Social Psychology』に2022年に掲載された研究では、参加者に1週間にわたって繰り返し見知らぬ人に話しかけてもらった。その結果、日を追うごとに参加者の予想はより前向きかつ正確なものになっていき、その変化は研究終了から1週間経っても持続していた。

その理由として考えられるのは、人とのつながりは必ずしも関係の「深さ」だけから生まれるわけではないということだ。自分とは何の関係もなく、過去にも接点のない人に一瞬だけ自分の存在を認めてもらうことは、積み重ねられた背景を持つ長い関係では必ずしも満たされない何かを満たしてくれる。

習慣2:明らかに苦手なことに1時間使う

有能感は自己決定理論で挙げられている3つの基本的な心理的欲求の1つで、往々にして何かが得意であることだと誤解される。そうではない。有能感とは何かが上達しているという実感のことであり、そのためには現在の自分と「なり得る自分」との間にギャップが必要だ。

大人はそのギャップが完全になくなるように生活を組み立てがちだ。仕事はすでに極めた業務をこなすことが中心になり、趣味は簡単にできるようにはならなくなった時点でいつの間にかやめてしまう。ぎこちないピアノの練習や、決して上達することのないスポーツに1時間取り組むことは、有能な大人としての生活によってほとんど失われてしまった「進歩」という感覚を取り戻させてくれる。そのぎこちなさはそうした取り組みに伴う代償ではない。見返りを生み出すものだ。

次ページ > 習慣3:わずかなお金を誰かのために使う

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事