マーケティング

2026.09.12 22:11

バイラルは再現可能──必要なのは正しいプレイブックだ

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グロース(成長)を担当する多くのリーダーが、同じ質問をされる。「コンテンツをバズらせるにはどうすればいいのか?」

業界の一般的な答えは「やってみなければわからない」だ。バイラル化は運として扱われている。

私はこれに同意したことがない。消費者向けAIプロダクトの成長を担うなかで、バイラル化は人々が考える以上に再現可能だと常に信じてきた。何かがバイラル化しないとき、通常欠けているのは運ではない。何が機能するのかを特定し、その理由を理解し、自分たちのバージョンを素早くつくるためのプロセスである。

6週間にわたり、私のチームはその考えを検証した。私は自分の成長手法をプロセス化し、創業者インターンたちに提供した。各インターンは、成長施策の経験がない状態で、それぞれ異なるニッチ領域において消費者向けアプリをゼロから構築した。

彼らは1週目に最初の実用最小限の製品を提案してリリースし、2週目に改良または方向転換を行い、3週目には完全にコンテンツへ軸足を移した。各インターンは、自分のニッチで既にバイラル化している人間が制作したユーザー生成コンテンツ(UGC)を研究し、その形式を分解したうえで、AIを使って自分たちのバージョンをつくり、拡大した。有料広告、インフルエンサー契約、広報には一切費用をかけなかった。

その週の終わりまでに、すべてのインターンが少なくとも1本のバイラル投稿を生み出した。最も成功した投稿は40万回の閲覧に達した。その後も、各アプリは毎週数千件のインプレッションを生み続け、ダウンロード数は増え続け、実際のユーザーもすべてオーガニックに流入し続けている。

有料獲得にかけた総額は0ドルである。

人間のUGCは単なるアートではなかった

UGCが製品の発見や購買判断に大きな役割を果たしていることは広く理解されている。ある調査では、買い物客の46%が、製品を発見する手段として、現在はReels、TikTok、YouTube Shortsのような短尺動画を好むことがわかった。

しかし、バズっているUGCを実際に分解してみると、その構造は極めて明白だ。成功している投稿のほとんどは、いくつかの認識しやすいパーツで構成されている。最初の数秒のフック(引き込み)、製品への移行、体験談やコントで構成されるコアセクション、そして最後の短い製品紹介だ。

かつて難しかったのは実行だった。クリエイターを探し、料金を交渉し、制作を待ち、反復改善するには高額すぎる1本の動画を受け取る。1つの形式について20パターンをテストすることは、単純に経済的ではなかった。

AIはそれをはるかに安価にしている。Sovranの調査によると、AI生成UGCとの競争も一因となり、UGCクリエイターの平均コストは前年比で44%低下し、1納品物あたり198ドル(約3万円)となった。

AIがバイラル化のコストを変える

AI生成コンテンツをめぐる議論の多くは、いまだにそれが人間の制作物と同じくらい優れたものになり得るかどうかに帰着する。だが、経済性を変えたのは、実のところ品質ではない。

AIは必ずしも1つのコンテンツをより良くするわけではない。同じプレイブックを、はるかに安く、速く使えるようにするのである。

バイラル投稿を取り上げ、5つの変数に分解してみる。フックのスタイル、キャラクター、形式、テンポ、行動喚起である。どれが重要かを学べるだけの組み合わせをテストするには、かつては数カ月を要した。いまは数日で済む。1人で複数のAIアバターアカウントを運用し、クリエイターを丸ごと雇うことなく、同じ人間のUGCプレイブックのバージョンをテストできる。Metaは、1カ月で100万社を超える広告主が同社の生成AIツールを使い、1500万本を超える広告を作成したと述べている。

さらに、配信されるために既存の大きなオーディエンスも不要になった。Sprout Socialの2026年インフルエンサーマーケティングレポートでは、レコメンドフィードによってフォロワー数とリーチの結びつきが弱まっていることが示された。エンゲージメントする前にクリエイターのフォロワー数を確認する消費者は、わずか17%である。オーディエンスを持たない新規アカウントでも、フィードが配信したいと思う内容に合っていれば競争できる。

バイラル化のための5ステップ・プレイブック

私がインターンたちに渡したプロセスは、5つのステップから成る。

1. 自分のニッチで既にバイラル化しているものを見る。 最近の事例を大量に集める。オーガニックな形式はすぐに古くなるため、自分たちのバージョンをつくる価値があると判断する前に、それがいつ投稿されたものかを確認する。

2. エンゲージメントが本物かを確認する。 インプレッションだけに頼ってはならない。保存やコメントは閲覧数よりも水増しが難しく、オーガニックな牽引力と有料プロモーション、あるいは低品質なエンゲージメントを見分ける助けになる。

3. コメントを読む。 コメントは、その形式が製品への関心を生んでいるのか、それとも単なる娯楽にとどまっているのかを教えてくれる。「これは何のアプリ?」や「どこで手に入る?」といった質問は意図を示している。誰もがその話題について冗談を言っているだけなら、その投稿は成長に役立つことなくバイラル化したということだ。

4. 構造を分解する。 フック、キャラクター、形式、テンポ、行動喚起を特定する。どの部分を自分たちのコンテンツの着想として使い、どの部分を使わないのかを明確にする。

5. AIで自分たちのバージョンを作成し、反復する。 複数のバージョンを公開し、結果を元の投稿と比較する。機能するものは残し、機能しないものは捨てる。

あるインターンは、健康的な食事領域のプロダクトでこのプロセスを用いた。最初のテストは、材料の入ったボウルを見せる視点動画で、「fiber maxing」というテキストを重ねたものだった。約5万インプレッションと6000件のいいねを獲得したが、コンバージョンは低かった。コメントがその理由を説明していた。人々は製品ではなく、食べ物について話していたのである。

2回目のテストでは、「食物繊維について、これを誰かに教えてほしかった」というキャプションを付けたスライドショーに切り替え、レシピ、ヒント、そして最終的にはツールへと展開した。その投稿は8900件のいいねと4500件の保存を獲得した。

より重要だったのは保存である。人々はただ視聴していたのではない。役に立つと感じたからブックマークしていたのだ。また、それはコンテンツだけでなく、製品に関心を持つ理由も人々に与えた。

製品やニッチについては何も変わっていない。変わったのは形式と行動喚起だけである。彼は既に機能しているものを出発点として使い、バリエーションをテストし、人々が実際に反応したことに基づいて調整した。

コンテンツが安くなるとき

かつて小規模企業は、大企業のマーケティング予算や制作能力に太刀打ちできなかったため、不利な立場にあった。コンテンツの制作とテストが安くなると、その優位性は縮小する。

コンテンツの生成とテストが安くなると、優位性は、そのニッチをより深く理解し、有望な形式をより早く見つけ、より速く反復できる者へと移る。

AIへのアクセスは、誰もが持つようになれば大きな優位性ではなくなる。より重要になるのはプレイブックである。

バイラル化はいまも予測不能であり得る。しかし、その背後にあるプロセスまで予測不能である必要はない。

forbes.com 原文

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