気候・環境

2026.09.12 21:24

公園と都市空間にも「循環型」アプローチを取り入れる時が来たのか

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原材料を埋め立てに回すのではなく、リサイクルして再利用する「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」という考え方は、建築・都市環境の専門家の間で長年にわたり、徐々に支持を広げてきた。

この概念は、既存建物の改修やリノベーションにおいて特に重要とされるが、公園や都市空間の再開発においてはどうだろうか。

そこでも循環型のアプローチは有益なのだろうか。

カーネギーメロン大学スコット・エネルギー・イノベーション研究所の所長、コスタ・サマラスはインタビューで、建設および解体に伴う廃棄物の多さを循環型経済の議論の「中心に据える」必要があると述べた。

サマラスによれば、世界では毎年20億〜30億トンの建設・解体廃棄物が発生している。そのため、リサイクル可能でありながら埋め立てに回されることもあるコンクリートなどの資材を回収する仕組みを整えることが重要だという。

サマラスはまた、水を廃棄物ではなく資産として捉える必要性も強調した。

「降雨が激しさを増すなか、建築環境や都市空間が、人々やインフラ、環境に影響を及ぼさない形で水を流せる場所となるようにする必要がある」とサマラスは筆者に語った。

「水が地面に到達したとき、道路へ流れ出すのではなく、地中に浸透できる機会と経路を確保しなければならない」とサマラスは付け加えた。

「私たちが今日建設するインフラの多くは、今世紀半ば、さらには今世紀末にも使用されているだろう。その時点でも機能を発揮できるようにすることは、優れた設計と気候レジリエンスの主要な目的である」

エレン・マッカーサー財団のプログラムマネージャー、サラ・ドッジはインタビューで、循環型経済とは、地球の限界内で暮らしながら、人と自然の繁栄を築くことだと述べた。

ドッジはさらに、可能な限り資材を使い続けること、そして公園や都市空間の開発・再生においては、その土地の特性に応じたアプローチを取ることが重要だと語った。

ドッジは、既存構造物を再利用し、既存空間を適応させた「アダプティブ・リユース(適応的再利用)」の好例として、ニューヨークの公共公園ハイラインを挙げた。

またドッジは、かつての埋立地の上に整備されたメキシコシティのクイトラワク公園にも言及した。同公園には湿地や湖、再植林された区域、下水処理施設、雨水収集システムが備わっている。

さらに、この公園には2万7295種の植物が植えられており、この空間を構成する資材の14%は、リサイクルプラスチックと建設・解体廃棄物から作られている。

「都市設計における循環型アプローチとは、新しい場所に建設するのではなく、すでにある土地と資産から出発することを意味する」とドッジは述べた。

「そのうえで、敷地内にすでに存在するものを最大限に活用し、適応性、レジリエンス、そして自然が再生するための空間を組み込むことが重要になる」とドッジは付け加えた。

「そして公共公園は人々の日常生活にとって重要な存在であり、だからこそ人々が循環性を理解し、それとつながるための力強い場所になり得る」

こうした循環型アプローチのもう1つの例が、ロンドンのクリスタル・パレス・パークの修復である。

HTA Designは、ブロムリー区議会とクリスタル・パレス・パーク・トラストから、このプロジェクトの主任コンサルタント兼ランドスケープアーキテクトに任命された。

設計チームは、公園の下部に、雨水を管理するためのスウェイルやレインガーデンなど、一連の持続可能な都市排水機能を設けた。

また、7500トンの土を再利用してイタリアン・テラスの地形を再整形した。これにより、埋立地へのトラック輸送が推定375回分削減された。

公園内の照明柱は転用され、家具は改修された。また、Tate + Co Architectsが設計した新しいビジターセンターは、既存のコンクリートスラブのフットプリント上に建設された。

HTA Designのランドスケープデザインディレクター、ナタリア・ルソウは、1850年代に元のクリスタル・パレスがハイドパークからシデナム・ヒルへ移設されて以来、資材の再利用は「公園のDNA」に組み込まれていると述べた。

ルソウによれば、同公園の再生に向けた同社のアプローチは、「修復(restore)」「活性化(revitalise)」「再構築(reimagine)」という3つの原則に基づいており、一連の持続可能な戦略を導入することで「レジリエントで、生物多様性に富み、適応性のあるランドスケープ」を創出することを目指した。

HTA Designはまた、ロイヤル・パークスからリージェンツ・パーク内にエリザベス2世女王への永続的な敬意を示す庭園の造成を委託された際にも、循環型アプローチを採用した。

同社のパートナーでランドスケープ部門責任者のジェームズ・ロードによれば、敷地内のコンクリート、砂利、鋼材を再利用した結果、一般的な手法と比較して、資材の製造や輸送の過程で発生する温室効果ガス「エンボディドカーボン(内包炭素)」を推定80%削減できたという。

ロードはさらに、公園内の既存構造物から余剰コンクリート1000立方メートルを取り出して細かな混合材に破砕し、それを下層土やグリーンコンポストと混ぜ合わせることができたと述べた。

これにより、水はけがよく、地中海地域に似た土壌が生まれ、乾燥に強く生物多様性に富む植栽を支えることになるという。

「資源は有限であり、それはランドスケープ、公園、公共空間にも、他のあらゆる場所と同じように当てはまる」とロードは筆者に語った。

「資源を廃棄したり、手放したりできると当然のように考えられた時代は、もはや過去のものだ」

forbes.com 原文

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